集中処理・分散処理とは?しゅうちゅうしょり・ぶんさんしょり
集中処理・分散処理とは、業務処理を1か所の計算機へ集めるのが集中処理、複数の計算機へ役割や負荷を分けて協調させるのが分散処理。集中は整合性の確保と運用管理が容易な反面その1台が単一障害点になり、分散は拡張性と部分故障への強さを得る代わりに整合性の維持が難しくなる。
最終更新:2026-10-06
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汎用機に処理を集める形から始まり、機器が安くなるにつれて分けて置く形が現実的になった。いまはクラウドとマイクロサービスで分散が既定路線に見えるが、分けた瞬間にネットワーク断・部分故障・データの食い違いという集中処理には無かった問題が生まれる。どちらが優れているかではなく、業務の性質で選ぶ設計判断として問われる。
具体例
銀行の勘定系は残高の整合性が絶対のため中核を集中させ、残高照会のような参照系はレプリカへ分散させる。Amazonのような大規模サービスは在庫・決済などをサービス単位に分割し、障害の影響範囲を局所化する構成をとっている。
試験での引っ掛け
分散=高信頼と決めつけない。構成要素が増えるぶん、どれか1つ欠けると止まる直列構成では稼働率がむしろ下がる。整合性の確保にはコミットメント制御が要り、分断時に一貫性と可用性を両立できないというCAP定理の制約も付いて回る。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)
分散処理システムに関する記述のうち,アクセス透過性を説明したものはどれか。
正解:遠隔地にある資源を,遠隔地での処理方式を知らなくても,手元にある資源と同じ操作で利用できる。
要点:アクセス透過性は遠隔資源を同じ操作で使えること
アクセス透過性とは、資源が遠隔にあってもローカルの資源と同じ操作方法で扱えることをいう。利用者は資源の所在や遠隔側の処理方式を意識せずに済む。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問19(IPA)
Hadoopの説明はどれか。
正解:大規模なデータを分散処理するためのソフトウェアライブラリ
要点:Hadoopは大規模データを分散処理する基盤
Hadoopは大量のデータを多数のサーバに分散して蓄積・処理するためのオープンソースのソフトウェアライブラリ群である。分散ファイルシステムHDFSと、MapReduceに代表される分散処理の枠組みを中核とする。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)
システムの性能を向上させるための方法として、スケールアウトが適しているシステムはどれか。
正解:参照系のトランザクションが多いので、複数のサーバで分散処理を行っているシステム
要点:スケールアウトが効くのは参照中心で並列分散しやすい処理
スケールアウトはサーバの台数を増やして処理を分散する手法で、処理を並列に振り分けやすいシステムほど効果が出ます。参照系(読み取り)中心のトランザクションは、複数サーバへ複製して並列に処理しても整合性の問題が起きにくいため、スケールアウトに最も適しています。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)
システムの性能を向上させるための方法として、スケールアウトが適しているシステムはどれか。
正解:参照系のトランザクションが多いので、複数のサーバで分散処理を行っているシステム
要点:スケールアウトは分散しやすい参照系処理に効果が高い
スケールアウトはサーバの台数を増やして処理能力を高める方法なので、処理を複数のサーバに分散できるシステムに向く。参照系トランザクションが多い処理は各サーバが独立に処理でき、更新の整合性を取る負荷も小さいため、台数増加の効果がそのまま現れる。逆に、逐次処理が必要な処理や更新の整合性維持が重い処理では効果が出にくく、スケールアップが適する。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (2) システム設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。