クライアントサーバシステムとは?
クライアントサーバシステムとは、処理を依頼する側の端末(クライアント)と、データや機能を提供する側のコンピュータ(サーバ)に役割を分ける構成。データがサーバに集まるため、守るべき場所を絞り込みやすい一方、サーバが停止したり侵入されたりすると影響が全社に及ぶという特徴を押さえておく。
応用情報技術者試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2024年度)。
くらいあんとさーばしすてむ
クライアントサーバシステムの意味
処理を依頼する側の端末(クライアント)と、データや機能を提供する側のコンピュータ(サーバ)に役割を分ける構成。データがサーバに集まるため、守るべき場所を絞り込みやすい一方、サーバが停止したり侵入されたりすると影響が全社に及ぶという特徴を押さえておく。
クライアントサーバシステムの具体例
営業部が顧客情報を各自のパソコンの表計算ファイルで管理していたため、顧客管理サーバに集約した。以後、退職者のアカウントを停止するだけで顧客情報への到達を止められるようになり、誰がいつ閲覧したかもサーバ側のログで追えるようになった。
クライアントサーバシステムは試験でどう引っ掛けられる?
「集約すれば安全になる」と言い切るのは誤り。集約は管理を容易にする一方、侵害時の被害を1か所に集中させる。可用性の確保とバックアップ、権限設計を併せて検討する必要がある。
クライアントサーバシステムと関連する用語
クライアントサーバシステムが出た過去問
クライアントサーバシステムの3層アーキテクチャを説明したものはどれか。
正解:プレゼンテーション層,ファンクション層,データ層に分離したアーキテクチャであり,各層のOSは異なってもよい。
要点:3層はプレゼンテーション・ファンクション・データに分離する
3層アーキテクチャは、画面表示を担うプレゼンテーション層、業務処理を担うファンクション層、データ管理を担うデータ層に分離した構成である。層ごとに独立させられるため、各層を異なるOSの機器に配置することもできる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問12(IPA)あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワー…
正解:50
要点:システムのスループットはサーバとネットワークの遅いほうで決まる
サーバ側は100MIPS÷100万命令=毎秒100件を処理できる。ネットワーク側は1件あたり2×10^5バイト=1.6×10^6ビットを転送するので、8×10^7÷1.6×10^6=毎秒50件が限界となる。全体のスループットは遅いほうに律速されるので50件である。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワー…
正解:50
要点:システムの処理能力は最も遅い資源で決まる
サーバ側は100MIPS=1秒あたり1億命令で、1件100万命令なので毎秒100件処理できます。ネットワーク側は1件あたり2×10^5バイト=1.6×10^6ビットで、8×10^7ビット/秒を割ると毎秒50件です。全体の処理能力は遅い方に律速されるので50件になります。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャの記述として、誤っているものはどれか。
正解:データの変更を行うときに、あらかじめDBMSに定義しておいた処理を自動的に起動・実行するものである。
要点:自動起動はトリガ、明示的な呼出しがストアドプロシージャ
設問は誤っている記述を選ぶもので、データの変更を契機にあらかじめ定義した処理を自動的に起動する仕組みはトリガであり、ストアドプロシージャの説明ではない。ストアドプロシージャは一連の処理をDBMS側にまとめて登録しておき、クライアントからの明示的な呼出しで実行するものである。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワー…
正解:50
要点:システムの処理能力は最も遅い資源(ボトルネック)で決まる
サーバ側は100 MIPS=1億命令/秒を1件あたり100万命令で割り、毎秒100件を処理できる。ネットワーク側は1件あたり2×10^5バイト=1.6×10^6ビットで、転送速度8×10^7ビット/秒を割ると毎秒50件となる。全体のスループットは遅いほうで決まるため、答えは50件である。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。