依存関係(FS・SS・FF・SF)とは?いぞんかんけい
依存関係(FS・SS・FF・SF)とは、プレシデンスダイアグラム法(PDM)で用いる、先行作業と後続作業の前後関係の型。先行が終わってから後続を始める終了-開始(FS)、両者を同時に始める開始-開始(SS)、同時に終える終了-終了(FF)、先行が始まらないと後続を終えられない開始-終了(SF)の4種類があり、実務ではFSが大半を占める。各関係にはリード(前倒し)やラグ(待ち時間)を付けて、作業の重なりや間隔を表せる。
最終更新:2026-10-06
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作業を一列に並べただけの計画では、本来は並行して進められる作業まで直列に積まれ、工期が実態より長く見積もられる。逆に何でも並行にすると、前提が揃わないまま着手して手戻りになる。どの作業がどういう意味で先行するのかを4つの型で言い分けられるようにしたのがPDMで、これによってクリティカルパスを機械的に求められるようになる。応用情報では、日程短縮の可否をこの依存の型から判断させる形で問われる。
具体例
Microsoft ProjectやBacklogのガントチャートは、この4種類とラグをそのまま設定できる。「システム要件定義の完了後にシステム方式設計を開始する」はFS、「コーディング開始の3日後から単体テスト仕様書の作成を始める」はラグ3日付きのSS、「データ移行と旧システムの停止を同時に終える」はFFで表す。
試験での引っ掛け
SS(開始-開始)とFS(終了-開始)の取り違えが定番で、SSは同時(あるいはラグ分ずらして)着手する関係、FSは片方が終わってから着手する関係である。リードとラグは向きが逆で、リードは後続を前倒しする負の待ち時間、ラグは着手までの待ち時間を指す。日程短縮のファストトラッキングは、FSをSSへ変えて作業を重ねる手法にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:イ:Aの終了ノード(Cの開始ノード)から、Fの開始ノード(Dの終了ノード)へダミー作業(点線)が1本引かれている構成
要点:アローダイアグラムで追加の依存関係を表すときはダミー作業を使う
元のプレシデンスダイアグラムでは、作業FがDの完了に加えてAの完了にも依存している。アローダイアグラムでこの依存を表すには、Aの終了ノードからFの開始ノード(Dの終了ノード)へ向けてダミー作業を1本引けばよい。ダミーは所要時間ゼロで、順序関係だけを表す矢印である。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)
図は、実施する三つのアクティビティについて、プレシデンスダイアグラム法を用いて、依存関係及び必要な作業日数を示したものである。全ての作業を完了するのに必要な日数…
正解:12
要点:リードは前倒し、ラグは後ろ倒しとして最早日程を計算する
Aは6日で終わる。A→Bは終了-開始関係でリード2日なので、Bは6-2=4日目終了時点から開始でき、7日かけて11日目に終わる。B→Cは開始-開始関係でラグ3日なので、CはBの開始から3日後(4+3=7)から始まり、5日かけて12日目に終わる。最も遅い終了が全体の所要日数となり12日である。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:A→Cの後の結合点からFの直前の結合点へダミー作業(破線矢印)が1本引かれ、A→C→E→G、B→D→F→Hがそれぞれ終了に合流するアローダイアグラム
要点:アローダイアグラムでは経路をまたぐ先行関係をダミーで表す
プレシデンスダイアグラムでは作業をノードで表すため、1つの作業から複数の後続へ分岐しても矢印を足すだけでよい。一方アローダイアグラムは作業を矢印、結合点をノードで表すので、他の経路にまたがる先行関係はダミー作業(破線)で表現する必要がある。ここではAの完了がC側の経路だけでなくFの開始条件にもなっているため、ダミー作業を1本だけ追加した図が正しい。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
図は、実施する三つのアクティビティについて、プレシデンスダイアグラム法を用いて、依存関係及び必要な作業日数を示したものである。全ての作業を完了するための所要日数…
正解:12
要点:リードは後続の前倒し、ラグは後続の遅延を表す
Aは6日で、リード2日によりBはAの終了2日前、すなわち開始から4日目に着手でき、7日かかるので11日目に終わります。CはBの開始からラグ3日後、つまり7日目に着手して5日かかるため12日目に終わります。両者のうち遅い方が全体の完了日なので、最少所要日数は12日です。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)
ソフトウェアのセキュリティ管理に使用されるSBOMはどれか。
正解:ソフトウェアを構成するコンポーネント、相互の依存関係などをリスト化した一覧
要点:SBOMはソフトウェアの構成部品と依存関係の一覧(部品表)
SBOM(Software Bill of Materials)は、ソフトウェアを構成する部品、つまり利用しているライブラリやコンポーネントとそのバージョン、依存関係を一覧にしたものである。脆弱性が公表されたとき、自社製品に影響するかを迅速に判断できるようにすることが主な狙いである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。