クリティカルパスとは?
クリティカルパスとは、アローダイアグラム上で、開始から終了までの経路のうち、所要日数の合計が最も長い経路。この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了が遅れる。
応用情報技術者試験の過去問では9回出題されています(2016年度〜2025年度)。
くりてぃかるぱす
クリティカルパスの意味
アローダイアグラム上で、開始から終了までの経路のうち、所要日数の合計が最も長い経路。この経路上の作業が1日でも遅れると、プロジェクト全体の完了が遅れる。
クリティカルパスの具体例
いくつかある経路のうち、合計日数が20日で最長の経路がクリティカルパスであれば、プロジェクト全体の最短完了日数は20日となる。
クリティカルパスは試験でどう引っ掛けられる?
クリティカルパス以外の経路には余裕日数(フロート)があり、その範囲内の遅れは全体の完了には影響しない。
クリティカルパスと関連する用語
クリティカルパスが出た過去問
プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のように計画を変更すると,スケジュールは全体で…
正解:1
要点:短縮効果はクリティカルパスが入れ替わるまでしか出ない
変更前の最長経路はA→B→E→H→Iで5+8+9+4+2=28日である。変更後、E1→E2の直列7日とE3の2日が並行するので、その区間は7日となり同経路は26日になる。すると最長経路はA→B→D→Gの27日となり、全体では28−27=1日の短縮にとどまる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:作業Eの余裕日数は30日である。
要点:余裕日数は最遅結合点時刻から最早開始と所要日数を引いて求める
作業Eは最早で10日目に開始でき所要は10日だが、その先の合流点に許される最遅時刻は50日目である。したがってEには50−(10+10)=30日の余裕がある。クリティカルパスは所要日数の合計が最大となる経路で、全体は60日となる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)プロジェクトの期間を短縮する方法のうち,クラッシングに該当するものはどれか。
正解:プロジェクトの外部から要員を調達し,クリティカルパス上の作業に投入する。
要点:クラッシングは資源追加で期間短縮する(コスト増を伴う)。
クラッシングは、クリティカルパス上の作業に要員や設備などの資源を追加投入して所要期間を短縮する方法である。作業の順序関係は変えずに済むが、コストが増加するという代償がある。作業を並行化して短縮するファストトラッキングとは手段が異なる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問51(IPA)アローダイアグラムで表される作業A~Hを見直したところ、作業Dだけが短縮可能であり、その所要日数は6日に短縮できることが分かった。作業全体の所要日数は何日短縮で…
正解:3
要点:クリティカルパスを縮めると別経路が新たな制約になり短縮量は頭打ち
作業Dを含む経路が最長となっており、短縮前の全体所要日数は31日です。Dを10日から6日へ4日短縮すると、その経路は4日縮みますが、Dを通らない別の経路(A→C→F→H)が23日で残るため、全体は28日までしか縮みません。したがって短縮できるのは3日です。クリティカルパスを短縮すると別の経路が新たな制約になる点が要点です。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅開始時刻-最早開始時刻で求める
作業Bの10日とダミー作業により結合点1の最早開始は10日目時点となる。C(20日)とG(20日)を通る経路が最長で結合点5の最早は50、これがクリティカルパスになる。作業Eは最早開始が10、最遅開始は50-10=40なので、総余裕時間は40-10=30日となる。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。