ポートフォリオマネジメントとは?ぽーとふぉりおまねじめんと
ポートフォリオマネジメントとは、限られた要員・資金・時間をどの案件へ振り向けるかを、組織全体の視点で決め直し続ける意思決定の層。プログラム・プロジェクト・定常業務を1つの束に並べ、戦略適合、投資対効果、リスクの偏りを見て、着手・延期・中止と資源配分を判断する。個別案件のQCDは判断材料の一つにすぎない。
最終更新:2026-10-06
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案件を持ち込まれた順や声の大きい部門から着手していると、単体では黒字が見込める案件が戦略上の主力案件と同じ希少要員を奪い合い、全体としては遅れる。プロジェクトマネジメントは与えられた案件のQCDを守るところまでしか見ないため、「そもそもこれをやるのか、いまやるのか」を判断する層が別に要る。応用情報では、この上位層の判断とプロジェクト単体の判断を混ぜないことが問われる。
具体例
PMIは『The Standard for Portfolio Management』をPMBOKとは別立てで定めている。運用としては四半期ごとに全案件を投資額・期待効果・リスクで並べ替え、たとえば正味現在価値が同程度の2案件なら、要員の空きと戦略適合で先後を決め、劣後した側は着手を延期する。
試験での引っ掛け
プログラムマネジメントとの区別が定番。プログラムは相互に関連するプロジェクトを束ねて統合的な便益を狙うが、ポートフォリオの構成要素は互いに無関係でよく、共通点は同じ組織の資源と戦略を分け合うことだけである。中止・延期の判断を含む点も違う。経営戦略側のプロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)とも別概念。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)解説で登場
PPMにおいて、投資用の資金源として位置付けられる事業はどれか。
正解:市場成長率が低く、相対的市場占有率が高い事業
要点:PPMの資金源は低成長・高シェアの「金のなる木」
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)では、市場成長率が低く相対的市場占有率が高い事業を「金のなる木」と呼ぶ。成長のための追加投資が少なくて済む一方、高いシェアから安定した資金を生むため、他の事業への投資原資となる。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)における“花形”を説明したものはどれか。
正解:市場成長率、市場占有率ともに高い製品である。成長に伴う投資も必要とするので、資金創出効果は大きいとは限らない。
要点:花形は成長率も占有率も高いが、投資が続くため資金の稼ぎ手とは限らない
PPMでは市場成長率と市場占有率の2軸で製品を4分類します。花形は両方が高い製品で、大きな売上を生む一方、成長市場で地位を保つための投資も継続的に必要となるため、正味の資金創出効果は必ずしも大きくありません。成長が鈍化すれば金のなる木へ移行します。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスのa,bに入れる語句の適切な組合せはどれか。
正解:a=市場成長率, b=市場占有率
要点:PPMは市場成長率と市場占有率の2軸で事業を分類する
PPMは縦軸に市場成長率、横軸に市場占有率をとり、事業を花形、問題児、金のなる木、負け犬の4象限に分類する。成長率が高く占有率も高いものが花形、成長率は低いが占有率が高く資金源となるものが金のなる木である。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)解説で登場
市場成長率と相対的市場シェアから,市場と企業との関係を分析し,自社製品や事業についての最適な資源配分方針を求めるための手法はどれか。
正解:PPM
要点:PPMは市場成長率と相対的市場シェアの2軸で資源配分を決める
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)は、市場成長率を縦軸、相対的市場シェアを横軸にとって事業や製品を4象限に分類する手法である。花形・金のなる木・問題児・負け犬という位置付けから、どこに資源を投じ、どこから引き揚げるかを判断する。金のなる木で得た資金を花形や有望な問題児に振り向ける、といった全社的な資源配分の方針を導ける。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。