プロビジョニングとは?ぷろびじょにんぐ
プロビジョニングとは、サーバ・ネットワーク・ストレージなどの資源を、需要を見越して準備し、必要になった時点で割り当てて利用可能な状態にすること。キャパシティプランニングで見積もった性能諸元を実際の構成として用意する段階にあたり、クラウドではコードやAPIで自動化される。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
物理サーバの時代は、調達から設置・設定まで数週間かかるのが当たり前で、ピークに合わせた過剰な容量を先に買っておくしかなかった。買えば遊休、絞れば能力不足という板挟みが、投資判断を常に難しくしていた。クラウドとコードによる自動化はこの準備時間を分単位まで縮め、過剰投資と能力不足のどちらも避ける運用を成り立たせた。容量・能力管理と一続きの話として問われる。
具体例
AWS CloudFormationやTerraformは、台数・スペック・ネットワーク構成をコードに記述して一括で用意する。大型キャンペーンでは想定アクセス量に合わせた構成を事前に用意しておき、開始と同時にオートスケールで台数を増やし、終了後に縮退させる運用が採られる。
試験での引っ掛け
資源を用意して割り当てる行為がプロビジョニングであり、負荷に応じて自動増減させるオートスケール、必要能力を予測・監視するキャパシティ管理とは役割が違う。同じ語が利用者アカウントの発行と権限付与(アカウントプロビジョニング、SCIM)にも使われるため、設問がどちらの対象を指すかで判断する。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問63(IPA)
クラウドサービスなどの提供を迅速に実現するためのプロビジョニングの説明はどれか。
正解:利用者の需要を予想し,ネットワーク設備やシステムリソースなどを計画的に調達して強化し,利用者の要求に応じたサービスを提供できるように備える。
要点:プロビジョニングは需要を見込んで資源を事前に配備しておくこと
プロビジョニングは、利用者の需要を見込んで、ネットワーク設備や計算資源をあらかじめ用意・配備し、要求があればすぐ提供できる状態にしておくことである。クラウドではこの準備が自動化されているため、必要な資源を短時間で払い出せる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問11(IPA)
ストレージ技術におけるシンプロビジョニングの説明として,適切なものはどれか。
正解:利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し,物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。
要点:シンプロビジョニングは物理容量を実使用分だけ後追いで割り当てる。
シンプロビジョニングは、利用者に対しては大きな容量の仮想ボリュームを見せつつ、物理ディスクは実際に書き込まれた分だけ順次割り当てる仮想化技術である。あらかじめ全容量を確保するシックプロビジョニングと比べ、未使用領域を抱え込まずに済むためディスクの利用効率が高まる。ただし物理容量が枯渇しないよう使用量の監視が必要になる。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問50(IPA)
サーバプロビジョニングツールを使用する目的として、適切なものはどれか。
正解:システム構成をあらかじめ記述しておくことによって、サーバを自動的に構成する。
要点:プロビジョニングツールは構成の記述どおりに環境を自動構築する
サーバプロビジョニングツールは、あるべきシステム構成を設定ファイルとして記述しておき、その記述どおりにサーバのソフトウェア導入や設定を自動的に行うツールである。手作業による設定のばらつきをなくし、同じ構成のサーバを短時間で何台でも用意できる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。