データセンタとは?でーたせんた
データセンタとは、IT機器の稼働に必要な受電・空調・耐震・防火・入退室管理を、事務所ではなく専用の建物側で引き受ける施設。可用性と物理的セキュリティを設備によって担保し、電力効率はPUEなどの指標で管理する。自社に置くか外部を使うかは、可用性要件と費用の比較で決まる。
最終更新:2026-10-06
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サーバを事務所の一室に置く運用は、電源も空調も建物の設備に依存し、停電・水漏れ・気温・鍵の管理といった要因すべてに事業が引きずられる。台数が増えれば熱と消費電力が事務所の想定を超え、耐震や入退室の要件も満たせない。データセンタはこれら施設側の要件を専用の建物へ切り出し、規模の力で可用性と物理的セキュリティを確保する仕組みである。
具体例
さくらインターネットの石狩データセンタは寒冷地の外気を空調に利用してPUEを下げつつ、受電系統の二重化、UPSと自家発電機、生体認証による入退室管理を備える。金融系のシステムでは、こうした施設を地理的に離して2か所確保し、災害時の切替え先とする構成が採られる。
試験での引っ掛け
ハウジング(コロケーション)とホスティングの取り違えが定番で、分岐点は機器の所有者——ハウジングは場所と設備だけを貸し機器は顧客のもの、ホスティングは事業者の機器を貸す。設備の冗長化が防げるのは施設起因の停止までで、アプリケーションの欠陥や運用ミスによる停止は防げない。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
ITIL 2011 editionによれば、ITサービス継続性管理における復旧オプションのうち、段階的復旧(コールド・スタンバイ)はどれか。
正解:遠隔地のデータセンタに機器を設置できる場所を確保しておき、災害時にはコンピュータ機器を設置し、ソフトウェアのセットアップやデータの復元を行って、ITサービスを復旧させる。
要点:コールド・スタンバイは場所だけ確保し災害後に機器を設置する方式
段階的復旧(コールド・スタンバイ)は、設置場所や電源などの環境だけを事前に確保しておき、災害発生後に機器の搬入・設置、ソフトウェアのセットアップ、データの復元を行って復旧させる方式である。費用は最も安いが、復旧までに要する時間は最も長くなる。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
温室効果ガスの排出量の算定基準であるGHGプロトコルでは、事業者の事業活動によって直接的、又は間接的に排出される温室効果ガスについて、スコープを三つに分けている…
正解:X社が自社で管理する発電装置を稼働させることによって発生する温室効果ガス
要点:自社が所有・管理する排出源からの直接排出がスコープ1
スコープ1は、事業者が自ら所有または管理する排出源から直接排出される温室効果ガスを指す。自社で管理する発電装置(自家発電機)を燃焼させて稼働させれば、その排出は自社の設備からの直接排出にあたるためスコープ1に該当し、ウが正解。購入電力に伴う排出はスコープ2、それ以外の間接排出はスコープ3に分類される。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問23(IPA)
データセンターなどで採用されているサーバ、ネットワーク機器に対する直流給電の利点として、適切なものはどれか。
正解:交流から直流への変換、直流から交流への変換で生じる電力損失を低減できる。
要点:直流給電の利点は交直変換の段数を減らし変換損失を抑えること
商用電源は交流だが、サーバやネットワーク機器の内部回路は直流で動作するため、通常はUPSや電源ユニットで交流と直流の変換が何度も繰り返され、そのたびに変換損失が生じる。直流のまま給電すれば変換段数を減らせるので、電力損失と発熱を抑えられる点が最大の利点である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。