ステートマシン図(状態遷移図)とは?すてーとましんず
ステートマシン図(状態遷移図)とは、UMLの振る舞い図の一つで、一つのオブジェクトが取り得る状態と、イベントによる状態間の遷移を表す。遷移の矢印にトリガ・ガード条件・効果を記し、同時に進む振る舞いは並行領域に分けて領域ごとに開始擬似状態を置く。設計工程で仕様の抜けを洗い出す道具として使う。
最終更新:2026-10-06
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クラス図やシーケンス図は誰が何を持ちどの順で呼ぶかは表せても、同じ操作が現在の状態によって受け付けられたり弾かれたりする性質は表せない。受付済の注文はキャンセルできるが出荷済はできない、といった条件を文章の仕様書に散らすと、実装と試験で解釈が割れる。ステートマシン図は状態と遷移を一覧にして、あり得ない遷移や未定義の組合せを設計段階で見つけられる形にする。
具体例
注文オブジェクトを「受付済→引当済→出荷済→完了」と並べ、キャンセルの遷移に[出荷前]というガード条件を付ける。この図から状態×イベントの表(状態遷移表)を起こせば、埋まっていないマスがそのまま仕様の抜けとテスト項目の抜けとして現れる。
試験での引っ掛け
トリガやガード条件は状態(角丸の箱)ではなく遷移(矢印)側に付ける。開始擬似状態は図全体に一つではなく、並行領域ごとに必要。オートマトンの状態遷移図と記法が似るが、UMLではガード条件や効果を伴う点が異なる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)解説で登場
UMLのユースケース図の説明はどれか。
正解:システムとアクタの相互作用を表現する。
要点:ユースケース図はアクタとシステムの相互作用を表す
ユースケース図は、システムの外側にいる利用者や外部システム(アクタ)と、システムが提供する機能(ユースケース)との関係を表す図です。システムが誰に対して何をするのかという利用者視点の振る舞いを示すため、要件定義の段階で用いられます。内部の構造や状態遷移は、クラス図や状態遷移図など別の図が担当します。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)
プロセス制御などの事象駆動(イベントドリブン)による処理の仕様を表現する方法として,適切なものはどれか。
正解:状態遷移図
要点:状態遷移図は事象による状態の移り変わりを表す
状態遷移図は、対象が取り得る状態と、事象(イベント)によってどの状態へ移るかを表す図である。外部の事象に応じて振る舞いが変わるプロセス制御のような処理の仕様表現に適している。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (8) 業務分析や要件定義に用いられる手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。