ユースケース図とは?ゆーすけーすず
ユースケース図とは、システムの外側にいる利用者や外部システム(アクター)と、システムが提供する一連の振舞い(ユースケース)との対応を、棒人間・楕円・境界の四角で表すUMLの図。何をどう作るかではなく、誰のどの目的をシステムが引き受けるのかを利用部門と合意するために、要件定義の初期に描く。
最終更新:2026-10-06
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機能を箇条書きで並べた一覧は開発側の都合で切った単位になりやすく、利用部門が読んでも自分の仕事が漏れなく載っているのか判断できない。ユースケース図は利用者の目的を単位に置き、システムの境界を線で引くので、「この作業はシステムの外に残る」という合意まで図の上で取れる。ここを曖昧にしたまま進むと後工程で範囲の食い違いとして噴き出すため、応用情報では手法の選択理由として問われる。
具体例
表記の標準はOMGが管理するUMLに含まれ、ユースケースという考え方自体はイヴァー・ヤコブソンがオブジェクト指向の開発手法へ持ち込んだものである。図書館システムなら、棒人間の「利用者」から楕円の「蔵書を検索する」「貸出を予約する」へ線を引き、「司書」からは「貸出を登録する」へ引く。四角の枠が、システムが請け負う範囲を示す。
試験での引っ掛け
表せるのは「誰が何を達成できるか」までで、処理の順序や画面遷移は対象外である。順序を示したいならアクティビティ図やシーケンス図が別に用意されている。アクターも人間とは限らず、連携する外部システムや定時起動の仕組みが含まれる。ユースケース名を「検索画面を表示する」のように操作手順で書くと、目的という単位から外れて不適切になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問66(IPA)
表は,ビジネスプロセスをUMLで記述する際に使用される図法とその用途を示している。表中のbに相当する図法はどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
正解:ユースケース図
要点:ユースケース図は機能単位と利用者の関係を表す
システムが提供する機能のまとまりと、それを使う利用者(アクタ)との関係を表すのはユースケース図である。利用者から見た外部的な振る舞いを示し、要件の整理に使われる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問62(IPA)解説で登場
業務プロセスを可視化する手法としてUMLを採用した場合の活用シーンはどれか。
正解:複数の観点でプロセスを表現するために,目的に応じたモデル図法を使用し,オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
要点:UMLは複数の図法で多角的にモデル化する標準記述ルール。
UMLはオブジェクト指向のモデリングのために標準化された記述ルールをもち、クラス図・ユースケース図・アクティビティ図など複数の図法を備えている。業務プロセスの可視化では、目的に応じてこれらの図を使い分け、構造・振る舞いなど複数の観点から表現できる点が特徴である。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)
要件定義において、利用者や外部システムと、業務の機能を分離して表現することによって、利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
正解:ユースケース図
要点:ユースケース図はアクタと機能を分けてシステムの範囲を示す
ユースケース図は、システムの外にいる利用者や外部システムをアクタとして描き、システムが提供する機能をユースケースとして表す。両者を境界線で区切って表現するため、システムが何をどこまで担うのか、誰が関わるのかという業務全体の範囲を明確にできる。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)
UMLのユースケース図の説明はどれか。
正解:システムとアクタの相互作用を表現する。
要点:ユースケース図はアクタとシステムの相互作用を表す
ユースケース図は、システムの外側にいる利用者や外部システム(アクタ)と、システムが提供する機能(ユースケース)との関係を表す図です。システムが誰に対して何をするのかという利用者視点の振る舞いを示すため、要件定義の段階で用いられます。内部の構造や状態遷移は、クラス図や状態遷移図など別の図が担当します。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 5. その他の言語 > (2) その他の言語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。