URLとは?ゆーあーるえる
URLとは、リソースの所在を、スキーム://ホスト[:ポート][/パス][?クエリ][#フラグメント] の構文で示す識別子。上位概念のURIには、所在で示すURLと、所在に依存しない名前で示すURN(例:ISBN)があり、URLはURIの部分集合である。実装で効くのは、フラグメントがサーバへ送られずクライアント側でのみ解釈される点、クエリ文字列はキャッシュキーやログに残るため機密情報を載せてはいけない点、そして予約文字(/ ? # & = + 空白)はパーセントエンコードが必要で、+ をクエリ内で空白と解釈する慣習があるため日付や記号のエンコードミスが不具合の温床になる点である。ポートを省略するとスキームの既定値(http:80、https:443)が使われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
ネットワーク上の資源を一意に指す方法を、どのプロトコルでも共通の構文で書けるようにする必要から、スキームを先頭に置く形の識別子が定められた。所在で指すURLのほかに、所在が変わっても同じ名前で指せるURNが用意されているのは、資源の場所と資源の同一性は本来別の概念だからである。この構文が要件として効いてくるのは実装の細部で、クエリはログ・履歴・キャッシュキーに残る一方でフラグメントはサーバへ送られないという非対称や、予約文字のエンコード規則が、機密情報の扱いやキャッシュ設計の判断を直接左右する。URLの読み取りがセキュリティの出題に混ざるのも、接続先を決めるのが見た目の文字列ではないという構造上の性質による。
具体例
Google検索の結果ページのように ?q=... 形式のクエリを使うサービスでは、パラメータを含むURL全体が履歴・プロキシログ・Refererに残る。だからトークンやパスワードをクエリに載せず、POSTのボディやAuthorizationヘッダへ移すのが設計の基本になる。同様に、CDNやリバースプロキシのキャッシュはURL単位で効くため、セッション固有の値をクエリに入れると、キャッシュヒット率が落ちるか、最悪は他人の応答が配信される設定ミスにつながる。キャッシュ制御の設計はURL設計と一体で考える。
試験での引っ掛け
記述式で狙われる境界が3つ。第一にURIとURL・URNの包含関係——所在で特定するのがURL、名前で特定するのがURNで、両者を含む上位概念がURI。第二に、URLの見た目の正しさは接続先の正しさを意味しない点で、実際の接続先を決めるのはホスト名のDNS解決結果であり、ホスト名に紛らわしい国際化ドメイン(ホモグラフ)や、@ を使ってユーザ情報部に正規ドメインを見せかける記法が悪用されうる。第三に、HTTPSが保証するのは経路の暗号化とサーバ証明書によるホストの同一性であって、運営者の正当性ではない(DV証明書は所有確認のみ)。EV証明書との差を1行で言えるようにしておく。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問78(IPA)
Webページの著作権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:特定の分野ごとにWebページのURLを収集し,独自の解釈を付けたリンク集は,著作権法で保護され得る。
要点:選択・配列に創作性があるリンク集は編集著作物として保護され得る
URLを機械的に集めただけでは創作性がなく著作物とはいえない。しかし特定の分野ごとに掲載するものを選び出し、独自の解釈を付けて並べたリンク集は、素材の選択や配列に創作性が認められる。この場合は編集著作物などとして著作権法の保護を受け得る。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問24(IPA)解説で登場
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。
正解:入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に"(必須)"などと明記する。
要点:情報を色だけに頼らせず、文字でも伝える
アクセシビリティでは、情報を色や見た目だけに依存させないことが基本原則です。必須項目を色で強調するだけでは、色の識別が難しい利用者や音声読み上げの利用者に伝わらないため、文字でも明示する必要があります。自動再生や、代替テキストにURLを入れる設計は、かえって利用の妨げになります。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問44(IPA)解説で登場
オープンリダイレクトを悪用した攻撃に該当するものはどれか。
正解:Webサイトにアクセスすると自動的に他のWebサイトに遷移する機能を悪用し、攻撃者が指定した偽のWebサイトに誘導する。
要点:オープンリダイレクトは正規サイトの転送機能で偽サイトへ誘導する
オープンリダイレクトとは、外部から与えられたURLへ検証せずに転送してしまうWebサイトの脆弱性である。攻撃者はこの正規サイトのURLを入口に使い、利用者を気づかせないまま偽サイトへ誘導する。正規ドメインのリンクに見えるため利用者が信用しやすく、フィッシングの踏み台にされる。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問35(IPA)
次のURLに対し、受理するWebサーバのポート番号(8080)を指定できる箇所はどれか。 https://www.example.com/member/logi…
正解:ホスト名(www.example.com)の直後 https://www.example.com:8080/member/login?id=user
要点:URLのポート番号はホスト名の直後にコロンで指定する
URLの構文では、ポート番号はホスト名(オーソリティ部)の直後にコロンで続けて記述します。したがってhttps://www.example.com:8080/… の形になります。省略した場合はスキームごとの既定値(httpsなら443)が使われます。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. ネットワーク応用 > (1) インターネットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。