アクセシビリティとは?あくせしびりてぃ
アクセシビリティとは、年齢や障害の有無、利用環境にかかわらず、誰もが情報やサービスを同等に利用できる度合い。JIS X 8341シリーズやWCAGが達成基準を定めており、JIS X 25010では品質特性「使用性」の副特性の一つとして位置付けられている。
最終更新:2026-10-06
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画面と操作の設計は長らく「平均的な利用者」を暗黙の前提に置いてきた。しかし実際の利用者には、視覚に頼れない人、マウスを細かく動かせない人、騒音下や直射日光の下で操作する人が含まれる。想定から外れた瞬間に使えなくなる作りは、機能があっても届かない。公共分野では調達要件や法令で対応が求められ、設計上の好みではなく満たすべき要件になっている。
具体例
総務省の「みんなの公共サイト運用ガイドライン」は自治体サイトにJIS X 8341-3への準拠を求め、代替テキストの付与、色以外の手掛かりの併用、キーボードだけでの操作、十分なコントラスト比を達成基準として並べる。OS標準のVoiceOverなどの読み上げ機能は、この代替テキストを読んで動作する。
試験での引っ掛け
ユーザビリティと取り違えやすい。ユーザビリティは特定の利用者が特定の目的をどれだけ効率よく達成できるかで対象を限定するのに対し、アクセシビリティは利用できる人の幅そのものを問う。利用者満足度は主観指標で、本人への聴取(インタビュー・アンケート)で測るものであり、達成基準への適合検査とは別。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問24(IPA)
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。
正解:入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に"(必須)"などと明記する。
要点:情報を色だけに頼らせず、文字でも伝える
アクセシビリティでは、情報を色や見た目だけに依存させないことが基本原則です。必須項目を色で強調するだけでは、色の識別が難しい利用者や音声読み上げの利用者に伝わらないため、文字でも明示する必要があります。自動再生や、代替テキストにURLを入れる設計は、かえって利用の妨げになります。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問24(IPA)
アクセシビリティ設計に関する規格であるJIS X 8341-1:2010(高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第1部:…
正解:多様な人々に対して、利用の状況を理解しながら、多くの個人のアクセシビリティ水準を改善できるようにする。
要点:多様な利用状況を踏まえ多くの人の水準を改善するのが目的
JIS X 8341-1は高齢者・障害者等に配慮した設計の共通指針であり、全員に同一水準を保証することではなく、多様な利用者と利用状況を理解した上で、より多くの人のアクセシビリティ水準を改善していくことを目的としている。到達点を一律に定めるのではなく、継続的な改善を促す考え方である。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問24(IPA)
Webページの設計の例のうち、アクセシビリティを高める観点から最も適切なものはどれか。
正解:入力が必須な項目は、色で強調するだけでなく、項目名の隣に“(必須)”などと明記する。
要点:アクセシビリティでは色だけに依存せず文字でも伝える
アクセシビリティでは、色や書式など単一の手掛かりだけに情報を頼らせないことが重要である。必須項目を色で強調するだけでは色を識別しにくい利用者や音声読み上げの利用者に伝わらないため、テキストでも明示する必要がある。JIS X 8341-3などの指針でも、色だけに依存しない情報提示が求められている。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ユーザーインタフェース技術 > (2) ユーザーインタフェース(UI)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。