権威DNSサーバ/キャッシュDNSサーバとは?けんいでぃーえぬえすさーば/きゃっしゅでぃーえぬえすさーば
権威DNSサーバは自組織が管理するドメインについて名前とIPアドレスの対応を外部へ回答するサーバ、キャッシュDNSサーバは利用者の端末に代わって他組織の権威サーバへ問い合わせ、その結果を一定時間ためて再利用するサーバである。公開する相手も守るべきものも違うため、1台で兼ねず分けて置くのが設計の原則になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
DNSは世界中の名前解決を一つの階層構造で担う仕組みなので、外部に公開せざるを得ないサーバと、社内にだけ向けるべきサーバが同じ機能の顔をして並ぶ。両者を兼ねさせると、外部からの問い合わせを無制限に受けて増幅型攻撃の踏み台にされたり、社内向けの名前一覧が外から引けてしまったりする。ITストラテジストでは、基幹システムのクラウド移行や社名変更に伴う名前設計で、どちらの役割をどこへ置くかが移行方式と運用費に直結するため、役割の違いを前提知識として求められる。
具体例
「.jp」の権威DNSサーバはJPRS(日本レジストリサービス)が運用し、企業はその下に自社ドメインの権威サーバを置く。刷新の方式設計では、権威側をAmazon Route 53のようなマネージドサービスに預けて可用性を買い、社内端末が使うキャッシュ側は社内網に残す、といった分担を費用と併せて決める。
試験での引っ掛け
「DNSサーバ」と一語で扱うと、どちらへの対策の話かがぶれる。TTL(キャッシュを保持する時間)を延ばして軽くなるのはキャッシュ側の負荷であり権威側ではない。レコードを直したのに切り替わらない事象の原因もキャッシュ側にあり、移行当日の切替所要時間はこのTTLの設定で決まる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
正解:標的の権威DNSサーバに、ランダムかつ大量に生成した存在しないサブドメイン名を問い合わせる。
要点:DNS水責めは存在しないサブドメインの大量問合せで権威DNSを枯渇させる
DNS水責め攻撃(ランダムサブドメイン攻撃)は、実在しないランダムなサブドメイン名を大量に問い合わせることで、キャッシュに載らない問合せを標的ドメインの権威DNSサーバへ次々と転送させ、そのサーバを過負荷に陥れる攻撃である。踏み台にされるキャッシュDNSサーバ側にも負荷がかかる点が特徴となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。