認証の3要素とは?にんしょうのさんようそ
認証の3要素とは、本人であることを確かめる根拠を3種類に分けたもので、シラバスでは「記憶・所有・生体」と表記される。記憶はパスワードやPINなど本人だけが知る情報、所有はICカード・スマートフォン・ハードウェアトークンなど本人だけが持つ物、生体は指紋・顔・虹彩など本人の身体的特徴。異なる要素を2つ以上組み合わせるのが多要素認証(MFA)である。
最終更新:2026-10-06
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パスワードだけの認証は、フィッシングや漏えいリストの使い回し(パスワードリスト攻撃)で破られる。攻撃者が「知っている情報」を手に入れても「持っている物」や「本人の身体」までは同時に奪いにくい、という前提で複数の要素を要求するのが多要素認証の考え方で、要素の分類がその土台になる。支援士では、どの組合せが多要素にあたるか、そして多要素認証を狙う攻撃(MFA疲労攻撃など)とその対策が問われる。
具体例
Microsoft Entra IDのサインインでパスワード(記憶)を入れた後、Microsoft Authenticatorアプリ(所有)に画面表示の番号を入力させる番号照合方式は、承認ボタンの連打を誘うMFA疲労攻撃への対策として導入された。FIDO2のパスキーは、端末(所有)を生体認証(生体)で解錠する構成で、パスワードを使わずに2要素を満たす。
試験での引っ掛け
情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)とは別物で、名前が似ているだけ。パスワードと秘密の質問はどちらも「記憶」なので、重ねても多要素ではなく多段階認証にとどまる。SMSで届くワンタイムパスワードは「所有」に分類されるが、SIMスワップや転送で奪われやすい弱い所有要素と扱われる。生体は漏れても変更できない点が他の2要素と決定的に違う。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。