リスク回避性とは?りすくかいひせい
リスク回避性とは、JIS X 25010 の利用時の品質モデルにある5特性の一つで、製品やシステムが経済状況・人の生命や健康・環境に対する潜在的リスクをどれだけ緩和するかを表す。利用時の品質は有効性・効率性・満足性・リスク回避性・利用状況網羅性の5つで構成され、製品品質の8特性とは別の枠組みとして問われる。
最終更新:2026-10-06
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機能が仕様どおり動くことと、使った結果として損害が出ないことは別問題である。誤操作や障害が誤送金や誤投薬につながるシステムでは、製品の作りの良さだけを測っても安全は保証できない。そこで、実際の利用状況で人・経済・環境への悪影響がどれだけ抑えられているかを評価する特性が、利用時の品質として独立して置かれた。支援士では品質特性の分類問題で扱われる。
具体例
三菱UFJ銀行などのネットバンキングは、振込先の口座名義を照会して表示し、金額を確認画面で再表示してから確定させる二重確認を置き、誤送金という経済的リスクの発生を抑えている。JR東日本が導入した無線式列車制御 ATACS は、通信が途絶えると列車を停止側へ倒す設計で、人命に対するリスク回避性の要求を満たしている。
試験での引っ掛け
製品品質モデルのセキュリティ(機密性・完全性など)と混同させる出題がある。リスク回避性は攻撃の有無に関係なく、誤操作や故障が人命・経済・環境に及ぼす結果を対象とし、しかも製品品質ではなく利用時の品質に属する。フェールセーフやフールプルーフは実現する手段であり、特性名として答えさせる問題ではリスク回避性を選ぶ。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (8) ソフトウェア品質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。