フールプルーフとは?
フールプルーフとは、利用者が誤った操作をしても、そもそも受け付けない、あるいは重大な結果に至らないようにする設計思想。人的ミスを前提に置く点が特徴で、監査では入力統制や権限設計と結び付けて、設計上の配慮が実装され運用されているかを検証する。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2022年度)。
ふーるぷるーふ
フールプルーフの意味
利用者が誤った操作をしても、そもそも受け付けない、あるいは重大な結果に至らないようにする設計思想。人的ミスを前提に置く点が特徴で、監査では入力統制や権限設計と結び付けて、設計上の配慮が実装され運用されているかを検証する。
フールプルーフの具体例
金額欄に文字を入力できないようにする、削除の前に対象件数を表示して再確認させる、権限のないメニューを画面に表示しない、といった作り込み。監査人は操作誤りに起因する障害記録やヘルプデスクの問合せを分析し、設計上の弱点が残っていないかを裏付ける。
フールプルーフは試験でどう引っ掛けられる?
フェールセーフが「故障したときの倒れ方」を扱うのに対し、フールプルーフは「故障させない使わせ方」を扱う。またフールプルーフは利用者の善意を前提とした誤操作対策で、不正防止そのものを目的とする統制とは目的が異なる。
フールプルーフと関連する用語
フールプルーフが出た過去問
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
正解:交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
要点:フェールセーフは故障時に安全側へ倒す設計
フェールセーフは、故障が起きたときに安全な側の状態へ移行させる設計思想です。交通管制システムの故障時に信号を赤にすれば、車両が停止して事故を防げます。誤操作を防ぐのはフールプルーフ、冗長化で稼働を続けるのはフォールトトレランスです。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問22(IPA)情報システムの設計のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは性能を落としても稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きても機能や性能を落としてでもシステムを動かし続ける考え方である。縮退運転(フォールバック)がその典型で、可用性を優先する。これに対し、障害時に安全側へ倒して停止させるのがフェールセーフ、誤操作を受け付けない設計がフールプルーフである。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは機能を縮退させてでも稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きたときにシステムを全面停止させず、機能や性能を落としてでも稼働を継続させる設計思想である。冗長構成の一部が壊れても縮退運転で処理を続ける例が典型となる。安全側に停止させるフェールセーフ、誤操作を受け付けないフールプルーフとの区別が問われやすい。
出典:令和1年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
正解:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。
要点:フェールソフトは縮退してでも稼働を続ける設計
フェールソフトは、障害が起きても全面停止させず、機能や性能を落としてでも稼働を続けるという考え方である。故障した装置を切り離して縮退運転する構成がその典型で、サービスの継続を優先する。安全な側へ倒して止めるフェールセーフや、誤操作を受け付けないフールプルーフとは狙いが異なる点を区別したい。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問24(IPA)システムに規定外の無効なデータが入力されたとき、誤入力であることを伝えるメッセージを表示して正しい入力を促すことによって、システムを異常終了させない設計は何とい…
正解:フールプルーフ
要点:誤操作を受け付けず安全に導く設計がフールプルーフ
フールプルーフは、利用者が誤った操作や不正な入力をしても、それがそのまま処理に流れて障害につながらないようにする設計思想である。入力値を検証してエラーメッセージで再入力を促す仕組みは、誤りを受け付けない典型例に当たる。故障発生後の振る舞いを定める考え方とは目的が異なる点を押さえておきたい。
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問22(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。