リスクの定量的分析とは?りすくのていりょうてきぶんせき
リスクの定量的分析とは、特定したリスクを金額や日数といった数値に置き換え、全体としてどれだけの損失や遅れになりうるかを見積もる分析。期待金額価値分析、感度分析、モンテカルロ・シミュレーションが代表的な手法で、情報セキュリティでは1回の損失額と年間発生回数から年間予想損失額を出す形が使われる。
最終更新:2026-10-06
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対策に投じる金額を経営層へ説明する場面では、「重大」「中程度」という段階表現だけでは判断材料にならない。予算の配分先を比べるには、比較できる同じ単位、すなわち金額か時間へ落とす必要がある。数値化すれば、複数のリスクが同時に起きた場合の総額や、確保しておく予備の量まで推定でき、対策費との大小で投資の可否を論じられる。
具体例
認証基盤の停止が1回起きると売上機会と復旧要員で2,000万円の損失(SLE)、過去の頻度から年0.5回(ARO)と置くと、年間予想損失額(ALE)は1,000万円になる。冗長化の年間費用が300万円なら投資は正当化でき、モンテカルロ・シミュレーションでは複数リスクの合成分布から確保すべき予備を求める。
試験での引っ掛け
定性的分析と段階が違う点を突かれる。発生確率と影響度のマトリクスで順位を付けるのが定性的分析で、そこで絞り込んだ重要なものだけを数値化するのが定量的分析という順序になる。また年間予想損失額は期待値なので、めったに起きないが一度で会社が傾く事象を小さく見せることがあり、期待値だけで対策要否を決めてはならない。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (2) リスク分析と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。