インシデント管理とは?いんしでんとかんり
インシデント管理とは、サービスの中断や品質低下が起きたとき、合意された目標時間内にできるだけ早く通常の状態へ戻すことを目的とするプロセス。受付・記録・分類・優先度付け・一次対応・エスカレーションという手順で回し、原因の究明よりも復旧の速さを優先する。
最終更新:2026-10-06
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障害の最中に原因を突き止めてから直そうとすると、業務が止まっている時間がそのまま伸びる。「まず戻す」と「なぜ起きたかを潰す」を別のプロセスへ切り離したのはこのため。支援士では、侵害の疑いがある場合に復旧を急ぐと証拠が消え、原因追跡ができなくなるという緊張関係が論点になる。
具体例
JIS Q 20000に沿った運用では、恒久対策が未了でも回避策(ワークアラウンド)で業務を再開できれば、このプロセスとしては目的を果たしたと扱う。一方、CSIRTが扱う侵害では、メモリやログを保全してから隔離するという順序が求められる。
試験での引っ掛け
根本原因を特定して再発を防ぐのは問題管理で、「早く戻す=インシデント管理」「原因を潰す=問題管理」の対比が最頻出。加えて、サービス復旧を優先して端末を初期化すると証拠保全ができなくなるため、セキュリティインシデントの場合にどちらを先に置くかは手順書で事前に決めておく必要がある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問24(IPA)解説で登場
サービスマネジメントにおける問題管理において実施する活動はどれか。
正解:インシデントの発生後に未知の根本原因を特定し,恒久的な解決策を策定する。
要点:問題管理は根本原因を突き止め恒久対策を立てるプロセス
問題管理は、インシデントの背後にある未知の根本原因を特定し、再発を防ぐ恒久的な解決策を策定・実施するプロセスである。よってイが正しい。発生したインシデントを記録・連絡し、暫定的にサービスを復旧させて業務継続を優先するのはインシデント管理の役割であり、両者は目的が異なる。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
組織のセキュリティインシデント管理の成熟度を評価するためにOpen CSIRT Foundationが開発したモデルはどれか。
正解:SIM3
要点:SIM3はCSIRTの成熟度を四つの観点で評価するモデル
SIM3は、CSIRTの成熟度を組織・人材・ツール・プロセスという四つの観点のパラメータで評価するモデルである。各項目を段階的な尺度で自己評価または第三者評価し、体制の弱い部分を可視化して改善の道筋を描くことができる。CSIRTの立ち上げ後、活動が形骸化していないかを定期的に点検する用途で用いられる。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > (15) インシデント管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。