搬送波感知多重アクセス(CSMA)とは?はんそうはかんちたじゅうあくせす
搬送波感知多重アクセス(CSMA)とは、1本の伝送路を複数の局で共有するとき、送信したい局がまず搬送波を感知して他局が送信中でないことを確かめ、空いていれば送るというアクセス制御方式。CSMA/CDとCSMA/CAはいずれもこれを土台にした派生で、衝突を起きてから検出して再送するか、起きにくくしてから送るかで分かれる。
最終更新:2026-10-06
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伝送路を共有する構成では、複数の局が同時に送れば信号が重なって双方とも読めなくなる。誰が送ってよいかを中央で割り当てる方式(トークンパッシングやポーリング)は衝突を根絶できる代わりに、管理する局と調停の往復が要る。CSMAは調停を各局へ任せ、送る直前に自分で聞くという簡素な規則で成立させた。管理装置が要らない代わりに、衝突や取りこぼしを前提とした後処理が必要になる。
具体例
有線イーサネットでは、1本の媒体をリピータハブで共有していた時代にCSMA/CDが使われた。現在のようにスイッチを全二重で使う構成では衝突ドメインがポート単位に分かれるため動作しない。一方IEEE 802.11の無線LANは、電波という共有媒体を多数の端末が使うため、いまもCSMA/CAで送信権を調停している。
試験での引っ掛け
「有線がCD、無線がCA」と丸暗記すると、なぜ無線で衝突検出ができないのかを問う設問で外す。無線機は送信中に自局の電波が大きすぎて他局の信号を聞き取れず、加えて互いの電波が届かない隠れ端末があるため、検出そのものが成り立たない。全二重スイッチング環境でCSMA/CDが働かない点も狙われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
要点:CSMAは送信前にキャリアを検出して衝突を避ける
CSMA(搬送波感知多重アクセス)は、送信しようとする端末がまず伝送路上のキャリア信号を検出し、他の端末が送信中でないことを確認してから送信する方式である。CSMA/CDもCSMA/CAも、この「送信前に伝送路の状態を調べる」点が共通しており、衝突への対処方法だけが異なる。
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。
要点:CSMAは送信前にキャリアを感知して伝送路の空きを確かめる
CSMA(Carrier Sense Multiple Access)は、送信前に伝送路上のキャリア信号を検出(搬送波感知)し、他局が送信中でないことを確かめてから送信する方式である。CSMA/CDは送信中の衝突を検出して待ち時間を置いて再送し、CSMA/CAは送信前にランダムな待ち時間を置いて衝突自体を避ける。共通しているのは「送信前に伝送路の使用状況を調べる」という部分である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。