監査計画とは?かんさけいかく
監査計画とは、システム監査をどう進めるかを、実施前に文書として定めたもの。監査の目的、対象とする業務やシステムの範囲、実施の時期と体制、どんな手続きで確かめるかを決めておく。監査計画は3段で作る。中長期計画は数年単位で監査の基本方針と重点領域を定め、年度計画はそれを受けて当年度に監査する対象・時期・要員を割り当て、個別計画は監査1件ごとの目的・範囲・手続・日程を具体化する。
最終更新:2026-10-10
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監査は限られた人数と日数で行うため、行き当たりばったりで調べると、重要な領域に手が回らないまま日程が尽きる。何をどこまで確かめるかを先に決めておくことで、結論の根拠を後から説明でき、監査を受ける側とも準備の段取りを合わせられる。試験では、システム監査が計画の策定から実施(予備調査・本調査・評価)、報告、フォローアップへと進む流れの入口として問われる。
具体例
経済産業省が公表するシステム監査基準では、リスクの大きい領域へ資源を重点配分して計画を立てることが求められている。たとえば「今年度は基幹システムのアクセス権限の管理を重点対象とする」と定め、対象部署・実施時期・確かめる証拠の種類まで書き込んだうえで監査に入る。
試験での引っ掛け
一度決めたら変えないものではなく、状況の変化に応じて見直す。また全対象を一律に網羅する計画が正解ではなく、リスクの大きいところへ重点的に人と時間を割り当てるのが原則である。計画を作るのは監査人であって、監査を受ける部門ではない点も取り違えやすい。「今年度はどのシステムを重点的に監査するか」を決めるのは年度計画であり、数年先までを見通す中長期計画とは別の段である点を取り違えない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)解説で登場
システム監査では、監査部門だけではなく被監査部門にも相応の役割がある。被監査部門が実施するものはどれか。
正解:監査対象システムに関する運用ルールなどの説明
要点:被監査部門は説明と資料提示で監査に協力する立場
監査計画の作成や本調査の実施、報告書の作成は、独立した立場である監査人・監査部門の役割である。被監査部門は監査を受ける側として、対象システムの運用ルールや手続を説明し、必要な資料や証拠を提示して監査に協力する立場にある。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)
システム監査の業務は、監査計画の立案、監査証拠の入手と評価、監査手続の実施、監査報告書の作成、フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち、適切な対策の実…
正解:フォローアップ
要点:フォローアップで改善提案の実施状況を確認・指導する
システム監査の一連の流れの最後にあるフォローアップは、報告書で示した改善提案が実際に実施されているかを確認し、必要に応じて助言や指導を行うプロセスである。指摘して終わりでは改善につながらないため、実施状況を追跡することに意味がある。ただし監査人は独立性を保つ立場なので、改善作業そのものを代行するわけではない。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問38(IPA)
システム監査の手順に関して、次の記述中の[a]、[b]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 システム監査は、[a]に基づき[b]の手順によって実施しなければなら…
正解:a: 監査計画 b: 予備調査、本調査、評価・結論
要点:システム監査は監査計画に基づき予備調査→本調査→評価の順
システム監査は、監査人が策定した監査計画に基づいて実施し、予備調査で対象の概要と実態を把握し、本調査で証拠を収集して事実を確認し、その結果を評価して結論を導く流れをとる。結合テストなどの区分は開発工程のテストであり、監査の手順ではない。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 31. システム監査 > (2) システム監査に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。