監査報告書とは?かんさほうこくしょ
監査報告書とは、システム監査の結果として、発見した問題点や評価内容、改善のための勧告事項をまとめ、経営者などの監査依頼者に提出する文書。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
監査人が不備を見つけても、口頭で伝えただけでは経営者の判断材料として残らず、直すかどうかも曖昧になる。見つけた問題、評価、直すべき点を文書にまとめて依頼者へ渡せば、経営者が対策を決められ、後から何が指摘されたかも確認できる。監査が「見て終わり」にならないよう、結果を文書に残して依頼者へ渡す手順が、この報告書である。
具体例
監査で見つかったアクセス権限管理の不備について、リスクの内容と改善すべき事項を整理し、経営層に報告書として提出する。
試験での引っ掛け
提出先は監査を依頼した経営者などであって、被監査部門ではない点が狙われる。問題点の列挙にとどまらず改善のための勧告を含むが、改善を強制する命令書ではないことも区別する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問51(IPA)解説で登場
システム監査における被監査部門の役割として,適切なものはどれか。
正解:監査に必要な資料や情報を提供する。
要点:被監査部門の役割は資料提供と調査への協力
システム監査では、監査人が独立した立場で調査・評価を行い、被監査部門はその対象として資料や情報を提供し、質問に回答して調査に協力する立場になる。予備調査の実施や監査報告書の作成は監査人の役割であり、報告書を受領して改善状況の報告を受けるのは監査を依頼した経営者や監査依頼部門である。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)
システム監査の業務は、監査計画の立案、監査証拠の入手と評価、監査手続の実施、監査報告書の作成、フォローアップのプロセスに分けられる。これらのうち、適切な対策の実…
正解:フォローアップ
要点:フォローアップで改善提案の実施状況を確認・指導する
システム監査の一連の流れの最後にあるフォローアップは、報告書で示した改善提案が実際に実施されているかを確認し、必要に応じて助言や指導を行うプロセスである。指摘して終わりでは改善につながらないため、実施状況を追跡することに意味がある。ただし監査人は独立性を保つ立場なので、改善作業そのものを代行するわけではない。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
システム監査人の役割として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 監査手続の種類、実施時期、適用範囲などについて、監査計画を立案する。 b 監査の目的に…
正解:a, d
要点:監査人は計画・報告とフォローアップを担い、改善は指示しない
システム監査人は独立した立場から、監査計画の立案・監査の実施・報告・改善状況のフォローアップ(モニタリング)までを担います。一方、報告書は依頼者である経営者に提出するものであり社内に一般公開する性質のものではなく、改善の実施を業務命令として指示するのは被監査部門の管理者や経営者の役割です。よって監査計画の立案と改善実施状況のモニタリングの組合せが適切です。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。