単体テストとは?たんたいてすと
単体テストとは、プログラムを構成する部品(モジュール)ひとつずつを対象に、意図したとおりに動くかを確かめるテスト。システム開発では、要件定義から設計、プログラミングと進んだあと、部品ごとに確かめる単体テスト、部品をつないで確かめる結合テスト、システム全体を確かめるシステムテスト、利用部門が業務で使えるかを確かめる運用テストの順にテストが進む。小さい単位で先に不具合を見つけておくほど、原因の切り分けが簡単で直す手間も小さい。テストの範囲がだんだん広がっていく、と覚えるとよい。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
部品を全部作り終えてからまとめて動かすと、動かない原因がどの部品にあるのか切り分けられず、探すだけで日数が溶ける。しかも不具合は見つかるのが遅いほど、直したときの影響範囲が広がり、修正の手間も費用も跳ね上がる。そこで小さい単位のうちに確かめておき、確かめる範囲を段階的に広げていく順序が定着した。テスト工程が「単体→結合→システム→運用」と並ぶのは、この切り分けやすさと手戻りの安さのためである。
具体例
マネーフォワードの給与計算サービスのようなソフトでは、残業代を計算する部分だけを取り出して、深夜勤務や休日出勤などいろいろな条件を入れ、正しい金額が返るかを確かめる。この段階では画面や他の機能とはつながず、その部品だけを見る。
試験での引っ掛け
テスト工程の順番と対象の広さを取り違えるのが最頻出。単体テストは最も狭く最も早い段階で、システムテストは全体を通してのテストである。もう一つ、利用部門が業務どおりに使えるかを確かめる運用テスト(受入テスト)は最後の工程であって、単体テストの役割ではない。「誰が何のために」まで含めて工程を並べておく。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問33(IPA)解説で登場
ソフトウェア詳細設計書に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:ソフトウェア詳細設計書に基づいてプログラミングが実施される。
要点:詳細設計書はコードに落とせる水準でプログラミングの拠り所
ソフトウェア詳細設計は、方式設計で決めた構造をさらに細かく分解し、個々のモジュールの処理手順やデータの扱いを、そのままコードに落とせる水準まで記述する工程である。したがって詳細設計書はプログラミングの直接の拠り所となり、あわせて単体テストの仕様もこの段階で検討される。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)
あるシステムの開発において、単体テスト、結合テスト、システムテスト、運用テストの順にテストを実施することにした。システムテストのテストケースの作成者として適切な…
正解:外部設計の担当者
要点:システムテストは外部設計と対応しその担当者が作成する
テストは設計工程と対応させて実施する。単体テストは内部設計・詳細設計、結合テストは方式設計、システムテストは外部設計(システムの外から見た振る舞いの設計)、運用テストは要件や実業務にそれぞれ対応する。したがってシステムテストのテストケースは、外部設計の担当者が作成するのが適切である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問49(IPA)解説で登場
プログラミングの説明として、適切なものはどれか。
正解:プログラム言語の文法に従って処理手順などを記述し、その処理手順などに誤りがないかを検証する。
要点:プログラミングはコードを書き誤りを検証するまでの工程
プログラミングは、設計された処理手順をプログラム言語の文法に従ってコードとして記述し、コンパイルや単体テスト、デバッグによって手順に誤りがないかを確認する工程である。機能分割や処理手順の図式化は設計工程、結合して動作を検証するのは結合テストの作業にあたる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問48(IPA)
システム開発プロセスを要件定義、外部設計、内部設計、プログラミングに分け、テストの種類を運用テスト、結合テスト、システムテスト、単体テストに分けたとき、図のa〜…
正解:a:結合テスト b:システムテスト c:運用テスト
要点:V字モデルは設計工程と対になるテストが決まる
V字モデルでは、開発工程とテスト工程が対になる。プログラミングは単体テスト、内部設計は結合テスト、外部設計はシステムテスト、要件定義は運用テストと対応し、下から上へ順に検証範囲が広がる。したがってaは結合テスト、bはシステムテスト、cは運用テストになる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。