ワームとは?わーむ
ワームとは、他のファイルに寄生せず、それ自体が独立したプログラムとして自分を複製し、ネットワークを通じて次々に他のコンピュータへ広がっていくマルウェア。利用者が何も操作しなくても伝染するため、広がる速さと被害の拡大の早さが特徴になる。マルウェアの分類を問う出題で必ず登場する。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
初期の不正プログラムは、感染したファイルを人が持ち運ぶ速さでしか広がらなかった。常時つながったネットワークが当たり前になると、機器の弱点を突いて自力で次の相手を探す形が成り立ち、被害が短時間で世界規模に達するようになった。だから修正プログラムを早く適用することが対策の中心に置かれる。人の注意だけでは間に合わない種類の脅威にあたる。
具体例
社内の1台が感染すると、同じネットワークにつながる他のパソコンの弱点を自動で探し、担当者が気づくころには部署全体に及んでいる、という広がり方をする。誰かがファイルを開いたかどうかとは関係なく進む。
試験での引っ掛け
ウイルス・トロイの木馬との区別が問われる。他のファイルに寄生するのがウイルス、役に立つソフトを装って潜むのがトロイの木馬、単独で自己複製してネットワーク越しに自ら広がるのがワーム。「寄生・偽装・自力増殖」の対で覚えると入れ替えに惑わされない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)
インターネットなどのネットワークを介して、自分自身の複製を電子メールに添付して勝手に送信したり、ネットワーク上のほかのコンピュータに自分自身をコピーしたりして、…
正解:ワーム
要点:ワームは単独で自己複製しネットワーク越しに増殖する
ワームは、他のプログラムに寄生せず単独で存在し、ネットワークやメールを通じて自分の複製を送り出して増殖するマルウェアである。感染活動が自動的に広がるため、短時間で大量の機器に波及し、通信量の増大を招くこともある。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問68(IPA)解説で登場
アドウェアに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:PCの画面上に広告を表示させる。
要点:アドウェアは広告表示が目的のソフト。ワームやマクロウイルスとは別物
アドウェアは、利用者のPC上に広告を表示することを目的としたソフトウェアの総称で、無償ソフトに同梱されて導入されることが多い。中には閲覧履歴を収集して送信するものもある。自己複製して広がるワーム、遠隔操作を行う不正プログラム、文書ファイルに感染するマクロウイルスとは性質が異なる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問54(IPA)解説で登場
不正プログラムの一種であるトロイの木馬の特徴はどれか。
正解:有用なソフトウェアに見せかけて配布された後、システムの破壊や個人情報の詐取など悪意ある動作をする。
要点:有用に見せかけて裏で悪事を働き自己増殖しないのがトロイの木馬
トロイの木馬は、便利なソフトウェアや文書に見せかけて利用者自身に導入させ、裏で情報の詐取や遠隔操作、ファイル破壊などの悪意ある動作をする不正プログラムである。ワームのような自己増殖機能を持たない点が特徴で、感染は利用者の実行を通じて広がる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)
マルウェアの説明として、適切なものはどれか。
正解:コンピュータウイルス、ワームなどを含む悪意のあるソフトウェアの総称
要点:マルウェアは悪意あるソフトウェア全般を指す総称
マルウェアは、利用者に害を与えることを目的として作られたソフトウェアの総称で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェアなどを含む。不正侵入を検知する仕組みや、ファイル共有のソフトウェア、人をだまして情報を得る行為とは別の概念である。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 61. 情報セキュリティ > (3) 脅威と脆弱性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。