トロイの木馬とは?とろいのもくば
トロイの木馬とは、一見無害・有用なソフトウェアを装って利用者にインストールさせ、内部に仕込んだ不正な機能で情報を盗んだり、攻撃者が後から侵入できる裏口(バックドア)を作ったりするマルウェア(悪意のあるソフトの総称)。自己増殖はしないのが一般的な特徴。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
パソコンやスマホには、不正なプログラムの侵入を見つけて止める仕組みが入っていても、利用者本人が「便利そうだ」と自分で入れたものまでは疑いにくい。攻撃者はそこに目を付け、役に立つふりをしたソフトの中に不正な機能を隠して、利用者自身の手で内側へ持ち込ませるようになった。
具体例
便利なツールに見せかけたフリーソフトをインストールしたところ、裏で個人情報を攻撃者の用意した外部のコンピュータへ送信していた、というのがトロイの木馬の典型的な被害例。
試験での引っ掛け
自分で増えない点が、ワーム(自分の複製を作り、ネットワークを通じて他のコンピュータへ次々に広がるマルウェア)との決定的な違い。有用そうなアプリを装って利用者自身に導入させるため、感染経路は「だまされて入れてしまう」型になる。侵入後に裏口(バックドア)を作ったり、情報を盗み見たりすることへつながる点も対で問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問54(IPA)
不正プログラムの一種であるトロイの木馬の特徴はどれか。
正解:有用なソフトウェアに見せかけて配布された後、システムの破壊や個人情報の詐取など悪意ある動作をする。
要点:有用に見せかけて裏で悪事を働き自己増殖しないのがトロイの木馬
トロイの木馬は、便利なソフトウェアや文書に見せかけて利用者自身に導入させ、裏で情報の詐取や遠隔操作、ファイル破壊などの悪意ある動作をする不正プログラムである。ワームのような自己増殖機能を持たない点が特徴で、感染は利用者の実行を通じて広がる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)解説で登場
マルウェアの説明として、適切なものはどれか。
正解:コンピュータウイルス、ワームなどを含む悪意のあるソフトウェアの総称
要点:マルウェアは悪意あるソフトウェア全般を指す総称
マルウェアは、利用者に害を与えることを目的として作られたソフトウェアの総称で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェアなどを含む。不正侵入を検知する仕組みや、ファイル共有のソフトウェア、人をだまして情報を得る行為とは別の概念である。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問80(IPA)解説で登場
キーロガーやワームのような悪意のあるソフトウェアの総称はどれか。
正解:マルウェア
要点:マルウェアは悪意あるソフトウェアの総称
マルウェアは、利用者に害を与える意図で作られたソフトウェアの総称で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、キーロガー、スパイウェアなどを含む。ほかの選択肢は料金体系や役割による分類であり、悪意の有無とは無関係である。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)
情報セキュリティの脅威に関する説明①〜③と、用語の適切な組合せはどれか。 ① Webページに、利用者の入力データをそのまま表示するフォーム又は処理があるとき、第…
正解:①クロスサイトスクリプティング ②ボット ③トロイの木馬
要点:入力表示の悪用はXSS、遠隔指令で動くのはボット、偽装型はトロイの木馬
①は、入力内容をそのまま画面に出す作りの弱点を突いて、他人のブラウザ上で不正な処理を走らせ情報を盗む攻撃を指す。②は、多数の端末に感染して外部からの指令で一斉に動く不正プログラムを指す。③は、役に立つソフトを装って導入させ、裏で破壊や情報流出を行うプログラムを指す。この対応関係が正しく並んでいる組合せを選ぶ。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 61. 情報セキュリティ > (3) 脅威と脆弱性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。