プロジェクトとは?ぷろじぇくと
プロジェクトとは、決められた期限の中で、これまでに無い独自の成果物を作り上げるために組む、始まりと終わりのある活動。毎日繰り返す定常業務(オペレーション)と対になる概念で、目的を達成すれば解散する。試験では、有期性・独自性という2つの条件、スコープ・コスト・スケジュール・品質・資源といった管理の対象、プロジェクトマネージャとステークホルダの役割まで一続きで問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
同じ作業を毎年繰り返す仕事なら、去年のやり方をなぞれば回る。ところが「新しい店舗システムを来春までに入れる」ような一度きりの仕事は、手順書も担当も無いところから作るしかなく、誰が何をいつまでにやるのかが決まらないまま日程だけが過ぎていく。そこで、期限つきで一度きりの取り組みを定常業務と切り離して「プロジェクト」と名づけ、専用の管理の型(プロジェクトマネジメント)を当てる考え方が広まった。システム導入に利用部門の社員が当事者として関わる場面が増えたため、この区別が試験でも問われる。
具体例
任天堂が新作ゲームソフトを発売日に向けて開発する取り組みは、期限と目標が定まった一度きりの活動なのでプロジェクトにあたる。一方、発売後に毎日続くカスタマーサポートや配信サーバの運用は、終わりが定められていない定常業務になる。
試験での引っ掛け
判定の条件は「有期性(終わりがある)」と「独自性(成果物が独自)」の2つだけ。規模が大きい・難しい・大勢が関わるは条件ではなく、毎日の受注処理はどれだけ大規模でもプロジェクトではない。逆に、1人が1週間でやる仕事でも、一度きりの独自の成果物を作るならプロジェクトである。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)
2人又はそれ以上の上司から指揮命令を受けるが、プロジェクトの目的別管理と職能部門の職能的責任との調和を図る組織構造はどれか。
正解:マトリックス組織
要点:マトリックス組織は職能とプロジェクトの二系統で指揮される
マトリックス組織は、職能部門による縦の系統とプロジェクトや製品による横の系統を組み合わせた構造で、構成員は二つの系統の上司から指揮を受ける。専門性の蓄積とプロジェクト目的の達成を両立できる反面、命令系統が二重になるため指示の対立や責任の所在の曖昧さが生じやすい。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問34(IPA)
プロジェクトを管理する上で、プロジェクトマネージャが考慮すべき制約条件の組合せとして、適切なものはどれか。
正解:対象範囲、納期、予算
要点:プロジェクトの三大制約はスコープ・納期・予算
プロジェクトマネジメントでは、成果物の範囲(スコープ)、期限、費用の三つが互いに影響し合う基本的な制約とされる。どれか一つを変えれば他にしわ寄せがいくため、三者の均衡を保つことが管理の中心となる。リスクは管理すべき対象領域の一つではあるが、この三大制約とは性格が異なる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問36(IPA)
図は、リスクシミュレーションを基に、あるプロジェクトの見積りコストに対して最終的にその額に収まる確率を示したものである。現在、プロジェクトの予算として4,000…
正解:1,000
要点:超過確率20%=収まる確率80%の額と現予算との差が予備費
コストが超過する確率を20%にするとは、その額に収まる確率を80%にすることと同じである。グラフから確率80%に対応するコストは5,000万円で、用意している予算は4,000万円だから、差額の1,000万円を予備費として追加すればよい。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問41(IPA)
プロジェクト立上げ時に、プロジェクトの活動を総合的に管理及び調整するために、プロジェクト憲章を定める。プロジェクト憲章に盛り込むべき内容として、適切なものはどれ…
正解:プロジェクトの目的
要点:プロジェクト憲章は目的と権限を示し立ち上げを承認する文書
プロジェクト憲章は、プロジェクトの立ち上げを正式に承認し、その存在意義を示す文書である。何のために行うのかという目的や概要、プロジェクトマネージャの任命と権限などを記す。詳細なスケジュールや体制、各分野の計画は、憲章の承認を受けたあとに作成する計画書側の内容となる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)
あるプロジェクトの関係者6人が、それぞれ1対1で情報の伝達を行う必要があるとき、情報の伝達を行うために必要な経路の数は少なくとも幾つになるか。
正解:15
要点:1対1の伝達経路数はn(n-1)/2で急増する
1対1の伝達経路の数は、参加者から2人を選ぶ組合せの数に等しい。6人の場合は6×5÷2=15本となる。人数が増えると経路は急激に増えるため、大人数のプロジェクトでは窓口を集約するなどの工夫が必要になる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。