マトリックス組織とは?まとりっくすそしき
マトリックス組織とは、開発・製造・営業などの職能(機能)の軸と、製品別・プロジェクト別などの軸を組み合わせ、一人の社員が二つの指揮命令系統(二人の上司)に同時に属する組織の形。専門の人材を必要な案件に融通できる半面、上司の指示が食い違うと現場が板挟みになりやすい。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
職能別組織は専門性が育つが部門をまたぐ仕事の調整に時間がかかり、事業部制は判断が速いが同じ職種の人を事業部ごとに重ねて抱える。両方の良さを取ろうとして、二つの軸を重ねた形が考えられた。
具体例
コンサルティング会社のアクセンチュアのように、社員が「金融業界向け」などの業種のチームと、「クラウド」「データ分析」などの技術のチームの両方に属し、案件ごとに組み合わされて働く形がこれにあたる。
試験での引っ掛け
「一人に上司が二人以上」が見分けの決め手。製品・地域ごとに分けて利益の責任を持たせるのは事業部制、機能ごとに分けるのは職能別組織、目的のために一時的に集めて終われば解散するのはプロジェクト組織。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問9(IPA)
2人又はそれ以上の上司から指揮命令を受けるが、プロジェクトの目的別管理と職能部門の職能的責任との調和を図る組織構造はどれか。
正解:マトリックス組織
要点:マトリックス組織は職能とプロジェクトの二系統で指揮される
マトリックス組織は、職能部門による縦の系統とプロジェクトや製品による横の系統を組み合わせた構造で、構成員は二つの系統の上司から指揮を受ける。専門性の蓄積とプロジェクト目的の達成を両立できる反面、命令系統が二重になるため指示の対立や責任の所在の曖昧さが生じやすい。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問29(IPA)解説で登場
経営組織のうち、事業部制組織の説明はどれか。
正解:製品や市場ごとに社内組織を分割し、利益責任単位として権限と目標が与えられる。
要点:事業部制は製品・市場別に分け利益責任を負わせる組織
事業部制組織は、製品別・地域別・市場別などに社内を分け、それぞれの事業部が生産から販売まで一貫した権限をもち、利益責任単位(プロフィットセンタ)として業績を問われる形態である。職能で分けるのは職能別組織、二つの指揮系統に所属するのはマトリックス組織である。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問26(IPA)解説で登場
職能別組織を説明したものはどれか。
正解:業務を専門的な機能に分け、各機能を単位として構成する組織
要点:職能別組織は専門機能ごとに部門を分けた組織
職能別組織は、製造・営業・経理・人事のように業務の専門的な機能ごとに部門を分けた組織形態である。専門性を高めやすく重複が少ない反面、部門間の調整が必要になり、利益責任は各部門ではなく全社に置かれる。事業単位で利益責任をもつのは事業部制、縦横二重の指揮系統をもつのはマトリックス組織で、それぞれ別の形態である。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問34(IPA)解説で登場
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。