利用許諾とは?りようきょだく
利用許諾とは、著作権などの権利をもつ人(権利者)が、権利は自分に残したまま、他の人に「この範囲なら使ってよい」と認めること。権利そのものを相手に移す「譲渡」とは違う。ソフトウェアを買ったときに得るのは多くの場合この利用許諾で、ソフトの著作権は作った会社に残る。どう使ってよいかは使用許諾契約(ライセンス契約)に書かれる。
最終更新:2026-10-10
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ソフトウェアや文章、画像はコピーが簡単なので、使ってよい範囲(台数・人数・期間・改変してよいか)を決めておかないと、もめごとになる。会社でソフトを導入したり、外部にシステム開発を頼んだりするときは、誰が権利をもち、誰がどこまで使えるかを契約で決めておく必要がある。
具体例
Microsoft 365を契約した会社が得るのは、決められた人数・期間でWordやExcelを使う権利で、ソフトの著作権はマイクロソフトに残る。外部の会社にシステム開発を頼むときは、契約で決めておかないとプログラムの著作権は作った受託側に残るため、発注側がどこまで使ったり直したりできるかを利用許諾として契約書に書いておく。
試験での引っ掛け
外部に開発を頼んで代金を払っても、契約で取り決めなければ著作権は発注者に自動では移らず、作った受託側に残る。「利用許諾を受けた=著作権を得た」ではない。また、OSS(自由に使えるよう公開されたソフト)も無条件ではなく、ソフトごとに決められた利用許諾条件(ライセンス)を守る必要がある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)解説で登場
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)解説で登場
オープンソースソフトウェアに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:公開されているソースコードは入手後、改良してもよい。
要点:OSSはソース公開で改変・再配布可、著作権は放棄されていない
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが公開され、利用・改変・再配布が認められているソフトウェアである。改変が許されている点が大きな特徴で、多くのライセンスでは再配布時に同じ条件を課すなどの取決めがある。著作権は放棄されておらずライセンスによって条件が定められており、有償サポートを提供する事業者も存在する。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問10(IPA)
自社の保有する特許の活用方法の一つとしてクロスライセンスがある。クロスライセンスにおける特許の実施権に関する説明として,適切なものはどれか。
正解:特許を有する2社の間で,互いの有する特許の実施権を許諾し合う。
要点:クロスライセンスは特許の実施権を互いに許諾し合う契約
クロスライセンスは、特許を持つ企業どうしが互いの特許について実施権を許諾し合う契約である。相手の特許を使わないと自社製品を作れないという状況で、金銭のやり取りを抑えつつ相互に技術を利用できるようにする狙いがあり、紛争の回避や開発の効率化につながる。一方的な独占許諾、再許諾、複数社による一括管理とは仕組みが異なる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問24(IPA)解説で登場
ソフトウェアの開発を外部ベンダに委託する。委託契約において特段の取決めがない場合、このソフトウェアの知的財産としての権利の帰属を規定している法律はどれか。
正解:著作権法
要点:取決めがなければソフトの著作権は作成した受託側に帰属(著作権法)
プログラムは著作物として著作権法の保護対象であり、著作権は原則として実際に作成した者(受託したベンダ側)に発生する。委託契約で権利の帰属を特に定めなければ、発注者に自動的に移転はしない。そのため外部委託では、著作権の帰属や利用許諾の範囲を契約書で明記しておくことが重要になる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問44(IPA)
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。