限界値分析とは?げんかいちぶんせき
限界値分析とは、ブラックボックステスト(プログラムの中身を見ずに、入力と出力だけで確かめるテスト)でテストデータを選ぶ技法の一つ。扱いが切り替わる境目(限界値)とその前後の値を重点的にテストデータに選ぶ。条件式の「以上」と「より大きい」の書き間違いのように、誤りは境目に集まりやすいためである。同値分割(同じ扱いになる範囲ごとに代表値を 1 つ選ぶ技法)と組み合わせて使う。
最終更新:2026-10-10
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入力の取り得る値をすべて試すことはできないので、少ない件数で誤りを見つける選び方が必要になった。実際の不具合は範囲の真ん中より、条件が切り替わる境目で起こることが多い、という経験から、境目を狙う選び方が技法としてまとめられた。
具体例
学食アプリで「18 歳以上は学生料金、65 歳以上はシニア料金」と判定する処理なら、境目は「17 と 18 の間」と「64 と 65 の間」の 2 か所。限界値分析では、境目の両側の値として 17(一般)・18(学生)と、64(学生)・65(シニア)を選ぶ。同値分割なら「18 未満」「18〜64」「65 以上」の範囲から 10・30・70 のように代表を 1 つずつ選ぶ。条件を「18 より大きい」と書き間違えていると、18 を試したときだけ誤りが表に出る。
試験での引っ掛け
同値分割との違いが問われる。同値分割は範囲の代表値、限界値分析は範囲の境目とその前後。どちらも内部構造を見ないブラックボックステストの技法で、命令網羅(すべての命令を 1 回は通す)などの網羅率を測るホワイトボックステストとは別。稼働中のシステムから実データを無作為に抜き出す方法も、限界値分析ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)
整数1~1,000を有効とする入力値が,1~100の場合は処理Aを,101~1,000の場合は処理Bを実行する入力処理モジュールを,同値分割法と境界値分析によっ…
正解:8
要点:境界値は各クラスの内外を挟む値を漏れなく数える
同値クラスは、1未満の無効、1から100の有効、101から1,000の有効、1,001以上の無効の4つに分かれる。条件①より有効な2クラスから境界値でない値を1つずつ選び2個、条件②より境界値として0、1、100、101、1,000、1,001の6個を選ぶ。合わせて8個が最小となる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)解説で登場
ブラックボックステストのテストデータの作成方法のうち、最も適切なものはどれか。
正解:機能仕様から同値クラスや限界値を識別し、テストデータを作成する。
要点:ブラックボックステストは同値分割と限界値分析でデータを作る
ブラックボックステストは内部構造を見ず、仕様どおりに動くかを外部から確認する。そのため仕様上の入力範囲を同値クラスに分け、その代表値と境界付近の限界値をテストデータとして選ぶのが基本である。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問40(IPA)解説で登場
モジュールの内部構造を考慮することなく、仕様書どおりに機能するかどうかをテストする手法はどれか。
正解:ブラックボックステスト
要点:ブラックボックステストは仕様だけを見て入出力を確認する
ブラックボックステストは、モジュールの中身を見ずに、仕様に定められた入力に対して期待どおりの出力が得られるかだけを確認する手法である。同値分割や限界値分析でテストデータを設計する。内部構造に着目して網羅率を測るのはホワイトボックステスト、トップダウンとボトムアップは結合テストの進め方の分類である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。