テストケース(テストデータと予想結果)とは?てすとけーす
テストケース(テストデータと予想結果)とは、実行する前に決めておく「この入力ならこの出力になるはず」という一組の記録で、入力側をテストデータ、出力側を予想結果と呼ぶ。実行後は1件ずつ突き合わせ、食い違った行だけが不具合の候補として残る。予想結果はプログラムを動かした値ではなく仕様書や料金表から作るのが鉄則で、条件の境目ごとに1件そろえると少ない件数で広く確かめられる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
テストを思いつくままに動かして「なんとなく正しそう」と判断すると、何を確かめたのか後から誰も説明できず、直したあとの再確認もできない。正しさは、実行前に決めた期待値と実際の出力を機械的に比べる形でしか客観的に言えない。だから期待値を先に、しかもプログラムとは別の情報源から作ることが要件になる。基本情報の科目Aでは、限界値分析や同値分割でこの組をどう選ぶかが問われる。
具体例
ヤマト運輸の宅急便は3辺の合計と重量でサイズ区分と送料が決まる。ここをテストするなら「60cm・2kgは60サイズ」「80cm・5kgは80サイズ」「81cm・5kgは100サイズ」のように区分の境目をまたぐ値を選び、公表されている料金表から読んだ金額を予想結果として並べておく。
試験での引っ掛け
予想結果と実際の出力が食い違ったときは、まず予想結果が仕様どおりに作られているかを確かめ、正しければプログラム側の不具合とみなす。実行結果に合わせて期待値を書き換えない。また「ある区分の出力が全部正しかったから不具合はない」と早合点しないことも問われる。境目の値がどちらの区分に入るかは仕様で確かめてから決める。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)
整数1~1,000を有効とする入力値が,1~100の場合は処理Aを,101~1,000の場合は処理Bを実行する入力処理モジュールを,同値分割法と境界値分析によっ…
正解:8
要点:境界値は各クラスの内外を挟む値を漏れなく数える
同値クラスは、1未満の無効、1から100の有効、101から1,000の有効、1,001以上の無効の4つに分かれる。条件①より有効な2クラスから境界値でない値を1つずつ選び2個、条件②より境界値として0、1、100、101、1,000、1,001の6個を選ぶ。合わせて8個が最小となる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問21(IPA)解説で登場
静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。
正解:ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
要点:静的テストは実行せずソースを解析、動的テストは動かして調べる
テストツールは、プログラムを実行せずに調べる静的なものと、実際に動かして調べる動的なものに分かれる。静的テストツールはソースコードそのものを解析対象とし、構文上の誤りや未使用変数、コーディング規約違反などを実行前に検出する。実行経路の網羅度測定やテストデータ・ドライバの生成は、プログラムを動かすことを前提とした動的な支援機能である。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケース数は幾つか。
正解:2
要点:判定条件網羅は各判定の真偽を1回ずつ通れば足りる
判定条件網羅は、それぞれの判定について真と偽の両方の分岐を最低1回ずつ通ればよい基準です。この流れ図には判定が2つあり、両方を真にするデータと、両方を偽にするデータの2件を用意すれば、すべての分岐が実行されます。条件を個別に組み合わせる必要はないので、2件が最少です。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 3. 情報に関する理論 > (8) AI(Artificial Intelligence:人工知能)に関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。