テストケース(テストデータと予想結果)とは?
テストケース(テストデータと予想結果)とは、テストで与える入力(テストデータ)と、仕様どおりなら得られるはずの出力(予想結果)を、あらかじめ組にして書き出したもの。実行後に実際の出力と予想結果を1件ずつ突き合わせ、食い違った行が不具合の候補になる。予想結果は必ず仕様書や料金表など「正の資料」から作り、プログラムを動かして得た値を予想結果にしてはいけない。条件の境目ごとに1件ずつ用意すると、少ない件数で広く確かめられる。
基本情報技術者試験の過去問では11回出題されています(2016年度〜2022年度)。
てすとけーす
テストケース(テストデータと予想結果)の意味
テストで与える入力(テストデータ)と、仕様どおりなら得られるはずの出力(予想結果)を、あらかじめ組にして書き出したもの。実行後に実際の出力と予想結果を1件ずつ突き合わせ、食い違った行が不具合の候補になる。予想結果は必ず仕様書や料金表など「正の資料」から作り、プログラムを動かして得た値を予想結果にしてはいけない。条件の境目ごとに1件ずつ用意すると、少ない件数で広く確かめられる。
テストケース(テストデータと予想結果)の具体例
3辺の合計と重量で送料の区分が決まる仕様なら、「60cm・5kg(区分1)」「90cm・10kg(区分2)」「90cm・11kg(区分3)」のように、区分の境目をまたぐ値を選んでテストデータを作り、料金表から読み取った金額を予想結果として並べておく。実行結果が区分2の金額になっていれば、区分1の判定に誤りがあると分かる。
テストケース(テストデータと予想結果)は試験でどう引っ掛けられる?
予想結果と実際の出力が食い違ったとき、誤っているのはプログラム側であって予想結果側ではない、という前提を崩さないこと。また「区分3の出力が全部正しいから不具合はない」と早合点しないことも問われる。テストデータは各条件の範囲に確実に収まる値を選び、境目の値がどちらの区分に入るかを仕様で確かめてから決める。
テストケース(テストデータと予想結果)と関連する用語
テストケース(テストデータと予想結果)が出た過去問
システムテストの監査におけるチェックポイントのうち、最も適切なものはどれか。
正解:テストケースが網羅的に想定されていること
要点:テスト監査の要点はテストケースの網羅性の確認
システムテストの監査では、テストが妥当な範囲と方法で計画・実施されているかを確かめる。とりわけ、想定すべき条件や例外がテストケースとして漏れなく用意されているかは中心的な確認事項である。テスト計画の承認は開発側と利用側の双方が関与すべきであり、また本番環境でのテスト実施は業務に影響を与えるため適切ではない。
出典:令和1年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)整数1~1,000を有効とする入力値が,1~100の場合は処理Aを,101~1,000の場合は処理Bを実行する入力処理モジュールを,同値分割法と境界値分析によっ…
正解:8
要点:境界値は各クラスの内外を挟む値を漏れなく数える
同値クラスは、1未満の無効、1から100の有効、101から1,000の有効、1,001以上の無効の4つに分かれる。条件①より有効な2クラスから境界値でない値を1つずつ選び2個、条件②より境界値として0、1、100、101、1,000、1,001の6個を選ぶ。合わせて8個が最小となる。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問48(IPA)静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。
正解:ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
要点:静的テストは実行せずソースを解析、動的テストは動かして調べる
テストツールは、プログラムを実行せずに調べる静的なものと、実際に動かして調べる動的なものに分かれる。静的テストツールはソースコードそのものを解析対象とし、構文上の誤りや未使用変数、コーディング規約違反などを実行前に検出する。実行経路の網羅度測定やテストデータ・ドライバの生成は、プログラムを動かすことを前提とした動的な支援機能である。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問21(IPA)流れ図で表される部分を命令網羅によってテストするとき,テストケースは少なくとも幾つ用意する必要があるか。
正解:2
要点:命令網羅は全命令を1回通ればよく分岐の全組合せは不要
命令網羅は、全ての命令を少なくとも1回実行できればよい基準である。この流れ図の命令はx=1、x=2、y=1、y=2の4つで、判定は2つが直列に並ぶ。a=0かつb=0のケースでx=1とy=1を、a≠0かつb≠0のケースでx=2とy=2を通せるので、テストケースは2つで足りる。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)流れ図において,判定条件網羅(分岐網羅)を満たす最少のテストケース数は幾つか。
正解:2
要点:判定条件網羅は各判定の真偽を1回ずつ通れば足りる
判定条件網羅は、それぞれの判定について真と偽の両方の分岐を最低1回ずつ通ればよい基準です。この流れ図には判定が2つあり、両方を真にするデータと、両方を偽にするデータの2件を用意すれば、すべての分岐が実行されます。条件を個別に組み合わせる必要はないので、2件が最少です。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。