ファイルシステムとは?ふぁいるしすてむ
ファイルシステムとは、補助記憶装置の上でファイルとディレクトリ(フォルダ)を管理し、名前を指定するだけでデータを読み書きできるようにするOSの仕組み。ディレクトリの中にさらにディレクトリを置ける階層構造をとり、装置上のどのブロックに実体があるかは利用者から隠して面倒を見る。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
記憶装置は本来「何番目のブロック」という位置でしか読み書きできず、そのまま使うとプログラムが物理的な配置を知っていなければならない。装置を替えただけで動かなくなるうえ、複数のプログラムが同じ場所へ書き潰す事故も起きる。名前と階層でたどれる層をOSが挟んだことで、位置を意識せずに済むようになった。
具体例
「C:¥Users¥sato¥report¥2026.docx」のように最上位から書くのが絶対パス。いま「¥Users¥sato」にいるなら「report¥2026.docx」と書けば同じファイルを指し、これが相対パス。1つ上のディレクトリを「..」で表すので、「..¥photo」は「¥Users¥photo」を指すことになる。
試験での引っ掛け
データを整理する点でDBMSと役割が似て見えるが、ファイルシステムが扱うのはファイル単位までで、中身の項目を条件で検索することはしない。出題では絶対パスと相対パスの区別、そして「..」がいくつ続くかを数える問題が定番なので、現在位置を先に書き出してから解く。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問12(IPA)
SDメモリカードの上位規格の一つであるSDXCの特徴として、適切なものはどれか。
正解:ファイルシステムにexFATを採用し、最大2Tバイトの容量に対応できる。
要点:SDXCはexFAT採用で最大2Tバイトに対応した大容量規格
SDXCはSDメモリカードの容量を拡張した規格で、ファイルシステムにexFATを採用することで32Gバイトを超える大容量に対応し、規格上は最大2Tバイトまで扱える。1枚あたり2Gバイトまでの標準SD、32GバイトまでのSDHCに続く位置づけである。周辺機能の内蔵や小型化を特徴とする規格とは別物である。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問17(IPA)
ファイルシステムの絶対パス名を説明したものはどれか。
正解:ルートディレクトリから対象ファイルに至るパス名
要点:絶対パスはルートから、相対パスはカレントからの道筋
パス名にはルートディレクトリを起点とする絶対パスと、カレントディレクトリを起点とする相対パスがある。絶対パス名は階層構造の最上位であるルートディレクトリから目的のファイルまでの道筋をすべて書き下したもので、どのディレクトリで実行しても同じファイルを指す点が特徴である。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問20(IPA)
多数のサーバで構成された大規模な分散ファイルシステム機能を提供し、MapReduceによる大規模データの分散処理を実現するOSSはどれか。
正解:Apache Hadoop
要点:HadoopはHDFSとMapReduceによる大規模分散処理のOSS基盤
大量データを多数のサーバに分散配置し、MapReduceという枠組みで並列に処理する基盤を提供するOSSがApache Hadoopである。分散ファイルシステムのHDFSとMapReduceの2つが中核で、いわゆるビッグデータ処理の代表的な基盤として位置づけられる。同じApache系でも、メッセージ配信やインメモリ処理など役割の異なる製品と混同しないようにしたい。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問18(IPA)
ファイルシステムの絶対パス名を説明したものはどれか。
正解:ルートディレクトリから対象ファイルに至るパス名
要点:絶対パスはルートを起点、相対パスは現在位置を起点
絶対パス名は、階層の最上位であるルートディレクトリを起点として対象までの経路をすべて書き表したものである。現在位置がどこであっても同じ表記で対象を特定できる。これに対し、現在いるディレクトリを起点とする表記が相対パス名である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 3. ファイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。