WANとは?わん
WAN(Wide Area Network:広域ネットワーク)は、離れた拠点どうしを、NTT東日本・西日本やKDDIなどの電気通信事業者の回線を借りて結ぶネットワーク。建物や敷地の中を自分たちで配線して結ぶLAN(Local Area Network:構内ネットワーク)と対になる。fe では、LANとWANの区別に加え、事業者が提供するサービス(専用線、IP-VPN、広域イーサネット、インターネットVPN)の違いや、回線の伝送時間の計算が問われる。ルータでは、インターネットや事業者の回線につながる外側を「WAN側」、社内や家庭のネットワーク側を「LAN側」と呼ぶ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
LANは自前で配線できる範囲にしか張れない。本社と工場、大学の離れたキャンパスどうしのように、道路や他人の土地をまたぐ区間には自分でケーブルを敷けない。そこで、通信事業者が持つ回線を借りて拠点をつなぐ形がWANとして整理された。
具体例
家庭のWi-Fiルータの裏には「WAN」や「INTERNET」と書かれた差込口があり、ここをONU(光回線の終端装置)につなぐと、FTTH(光ファイバーを家まで引く回線)経由で外のネットワークにつながる。fe の過去問では、ルータのWAN側にグローバルIPアドレスが1個だけ割り当てられ、LAN側の複数のPCがそれを共有してインターネットに出る構成(NAPT:IPアドレスとポート番号を付け替えて1個のアドレスを共有する仕組み)が出題された。
試験での引っ掛け
LANとWANを分けるのは通信速度ではなく、自分で敷設できる範囲か、事業者の回線を借りるか。WANの全てがインターネットを通るわけではなく、専用線やIP-VPNは事業者の閉じた網を使う。ルータの「WAN側」は社内ではなく外側を指す。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
LANに接続されている複数のPCを,FTTHを使ってインターネットに接続するシステムがあり,装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り…
正解:NAPT(IPマスカレード)
要点:NAPTはポート番号も変換して1つのグローバルIPを共有する
1個のグローバルIPアドレスを複数の端末で共有するには、IPアドレスに加えてポート番号も一緒に変換する必要があります。NAPT(IPマスカレード)は内側の各通信に異なるポート番号を割り当て、戻ってきたパケットをポート番号で元の端末へ振り分けます。アドレスだけを1対1で変換するNATでは、同時に使える端末が1台に限られます。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
LANに接続されている複数のPCをインターネットに接続するシステムがあり、装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り当てられている。こ…
正解:NAPT(IPマスカレード)
要点:1個のグローバルIPを多数端末で共有するのはNAPT
グローバルIPアドレス1個を複数端末で共有するには、プライベートIPアドレスとポート番号の組を対応付けて変換する仕組みが必要になる。これがNAPT(IPマスカレード)で、送信元IPアドレスをグローバルアドレスに書き換え、同時にポート番号を通信ごとに変えて識別する。IPアドレスを1対1で変換する単純なNATでは、1個のアドレスを同時に複数端末で使えない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。