伝送時間とは?でんそうじかん
伝送時間とは、データを送り終えるまでにかかる時間。伝送時間=データ量(ビット)÷実効伝送速度(回線速度×伝送効率)で求める。試験では「バイトをビットに直す(×8)」「伝送効率を掛ける」の2手を順に踏めるかが問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
回線の速度は「1秒に何ビット送れるか(ビット/秒、bps)」で表すのに、ファイルの大きさはバイトで表すため、単位をそろえないと計算できない。また制御用の情報や再送があるため、回線の速度をそのまま全部使えるわけではない。
具体例
NTT東日本のフレッツ光ネクストは最大1Gビット/秒の回線である。1Gバイトの動画ファイルを伝送効率50%で送ると、8Gビット÷(1Gビット/秒×0.5)=16秒かかる。効率を掛け忘れると8秒、×8を忘れると2秒という誤った値になる。
試験での引っ掛け
選択肢には「×8を忘れた値」「伝送効率を掛け忘れた値」「効率で割らずに掛けた値」が必ず並ぶ。過去問(12Mバイト・1.5Mビット/秒・効率50%)の正解は128秒で、効率を忘れた64秒が引っ掛けになる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)解説で登場
64kビット/秒の回線を用いて10の6乗バイトのファイルを送信するとき,伝送におよそ何秒掛かるか。ここで,回線の伝送効率は80%とする。
正解:156
要点:伝送時間はビット換算した量を実効速度で割って求める
送るデータ量は10の6乗バイト=8×10の6乗ビット。回線速度64kビット/秒に伝送効率80%を掛けると実効速度は51,200ビット/秒になる。8,000,000÷51,200=156.25秒なので、およそ156秒である。効率を掛け忘れると125秒になる点に注意したい。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)
1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。
正解:128
要点:伝送時間=データ量(ビット)÷(回線速度×伝送効率)
データ量をビットに直すと12M×8=96Mビットになる。伝送効率50%なので実効速度は1.5M×0.5=0.75Mビット/秒である。96÷0.75=128秒となる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)
10Mバイトのデータを100,000ビット/秒の回線を使って転送するとき、転送時間は何秒か。ここで、回線の伝送効率を50%とし、1Mバイト=10の6乗バイトとす…
正解:1,600
要点:転送時間=データ量(ビット)÷(回線速度×伝送効率)
10Mバイトは10^7バイト、すなわち8×10^7ビットである。回線速度100,000ビット/秒に伝送効率50%を掛けた実効速度は50,000ビット/秒なので、8×10^7÷5×10^4=1,600秒となる。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問26(IPA)
1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで、伝送路の伝送効率を50%とする。
正解:128
要点:バイトをビットに直し、効率を掛けた実効速度で割る
データ量をビットに直すと12Mバイト×8=96Mビットである。伝送効率が50%なので実際に使える速度は1.5M×0.5=0.75Mビット/秒となる。したがって所要時間は96÷0.75=128秒である。バイトとビットの換算と、効率による実効速度の低下の両方を忘れないことが要点である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。