MOT(技術経営)とは?えむおーてぃー
MOT(技術経営)とは、MOT(Management of Technology:技術経営)は、研究や技術開発を技術者の自己満足で終わらせず、会社の売上や競争力に結び付けるための経営の考え方である。技術ロードマップはその道具の一つで、自社がどの技術にいつ投資し、何年後にどんな製品として世に出すかを時間軸の図にまとめた計画を指し、経営側と開発側が同じ未来像を共有するために使う。試験では研究成果が事業になるまでの3つの壁(魔の川・死の谷・ダーウィンの海)とセットで問われる。
最終更新:2026-10-09
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優れた技術を持ちながら製品化できずに終わる例は多く、研究所の成果が事業部に引き取られない、量産や販売の資金が続かない、市場に出ても他社に埋もれる、という3つの段階で挫折する。研究→開発の間の「魔の川」、開発→事業化の「死の谷」、事業化→産業化の「ダーウィンの海」と名付けて、それぞれの越え方を経営として設計しようとしたのがMOTである。技術者出身の管理職が増えた日本の製造業で、大学院の課程としても広まった。
具体例
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は太陽電池や蓄電池の分野で公的な技術ロードマップを公表し、「2030年に発電コストを何円にするか」といった目標年と数値を示して企業の研究開発投資の指針にしている。半導体では、微細化の目標年を業界で共有した国際ロードマップ(ITRS)が長く各社の設備投資計画の土台になった。
試験での引っ掛け
技術ロードマップは開発の日程表(ガントチャート)ではなく、市場・製品・技術を年単位で対応付けた中長期の未来像である。MOTを「技術者向けの研修制度」と取るのも誤り。3つの壁の順序は魔の川(研究→開発)→死の谷(開発→事業化)→ダーウィンの海(事業化→産業化)で、位置を入れ替えた選択肢が出る。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問68(IPA)
技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として、適切なものはどれか。
正解:新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
要点:製品そのものの革新がプロダクトイノベーション
プロダクトイノベーションは、これまでに無い商品や他社と差別化できる商品そのものを生み出す革新を指す。これに対し、作り方や業務の進め方を革新するのはプロセスイノベーションである。何を作るかが変わるのか、どう作るかが変わるのかで区別すると分かりやすい。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 技術開発戦略の立案 > (1) 技術開発戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。