プロセスイノベーションとは?ぷろせすいのべーしょん
プロセスイノベーションとは、製品そのものではなく、製品やサービスを作り届けるやり方(製造の工程・業務の進め方・物流など)を新しくして、コスト・品質・スピードを大きく改善する革新。何を作るかを変えるプロダクトイノベーションと対になる語で、「どう作るか」が変わるのがプロセスイノベーションである。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
新しい製品を出しても、競合がすぐ似た製品を出せば差はなくなる。一方、作り方から生まれる安さ・速さ・品質の安定は外から見えにくく、真似されにくい。製品の種類が出そろって価格や品質で競う段階に入った市場ほど、作り方の革新が競争力の中心になる。
具体例
トヨタ自動車のかんばん方式(後の工程が使った分だけ前の工程に部品を作らせ、作りすぎと在庫を減らす仕組み)は、車そのものではなく作り方を変えたプロセスイノベーションの代表例。ユニクロを展開するファーストリテイリングが、企画から製造・販売までを自社で一貫して手がけ、売れ行きを見ながら生産量を調整するのも同じ側に入る。これに対し、Apple が2007年にタッチ操作のiPhoneという新しい製品を出したのはプロダクトイノベーション。
試験での引っ掛け
「新しい製品・サービスを開発する」はプロダクトイノベーションで、プロセスイノベーションではない——選択肢はこの2つを入れ替えて作られる。見分けるときは「何を作るかが変わるのか(プロダクト)、どう作るかが変わるのか(プロセス)」で判断する。社外の技術や知恵を取り込むオープンイノベーションは「誰と革新するか」の話で、軸が違う。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問68(IPA)解説で登場
技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として、適切なものはどれか。
正解:新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
要点:製品そのものの革新がプロダクトイノベーション
プロダクトイノベーションは、これまでに無い商品や他社と差別化できる商品そのものを生み出す革新を指す。これに対し、作り方や業務の進め方を革新するのはプロセスイノベーションである。何を作るかが変わるのか、どう作るかが変わるのかで区別すると分かりやすい。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問70(IPA)
プロセスイノベーションに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する。
要点:作り方の革新がプロセスイノベーション
プロセスイノベーションは、製品そのものではなく作り方や業務の進め方を革新することである。新しい製造工程を開発して品質や生産性を高める取組みがこれに当たる。革新的な新製品の開発はプロダクトイノベーションであり、何を作るかと、どう作るかで区別する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。