添付ファイルとは?てんぷふぁいる
添付ファイルとは、電子メールの本文とは別に、文書や画像などのファイルを同じメールに載せて送る仕組み。メールは本来テキストしか運べないため、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions:メールで文字以外のデータを送るための決まり)で本文部とファイル部に分け、ファイルはBase64(データを英数字などの文字だけで表す変換方式)などでテキストに符号化して同じ経路で運ぶ。受信側で符号化を戻して保存し、利用者が自分で開いて初めて中身が動く。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
基本情報でこの語が出てくるのは、仕組みの説明としてよりも、マルウェアの届き方を分類させる問題の中である。ドライブバイダウンロード(Webサイトを見ただけで不正プログラムが入り込む手口)、ランサムウェア(ファイルを暗号化して元に戻す代わりに金銭を求める不正プログラム)、トロイの木馬(役に立つソフトを装って入り込む不正プログラム)は、どれもマルウェアを届ける点では同じで、違いは「利用者が何をしたときに動くか」にある。添付ファイルはこの軸で、受信者が自分で開く操作をして初めて動く経路に属する。科目Bではさらに一段進み、業務で日常的に流れるメールと添付を題材に、その運用のどこに脅威が生まれるかを場面から選ばせる。
具体例
取引先から請求書のPDFが添付されたメールが届くと、メールソフトは文字に変換されて運ばれてきたファイル部分を元のファイルに戻して表示する。受信者がそのファイルを開く操作をして初めて中身が動くため、請求書などを装った添付ファイルを開かせるのが、マルウェアを届ける典型的な手口になる。
試験での引っ掛け
感染経路の取り違えが誤答になる。「電子メールの添付ファイルを開かせてPC内のファイルを暗号化し、復号鍵と引き換えに金銭を要求する」はランサムウェアの説明であって、ドライブバイダウンロードではない。分かれ目は利用者の操作の有無で、添付ファイルは受信者が開く操作をして初めて動き、ドライブバイダウンロードは細工されたWebサイトを閲覧しただけで感染する。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目B 問6(IPA)
A社は、放送会社や運輸会社向けに広告制作ビジネスを展開している。A社は、人事業務の効率化を図るべく、人事業務の委託を検討することにした。A社が委託する業務(以下…
正解:B業務に従事する従業員が、攻撃者からの電子メールを複合機からのものと信じて本文中にあるURLをクリックし、フィッシングサイトに誘導される。その結果、A社の採用予定者の個人情報が漏えいする。
要点:初期設定が公開だとなりすましメールを作られる
複合機の初期設定情報はベンダーのサイトで公開されているため、差出人・件名・本文・添付ファイル名の書式を攻撃者が知ることができる。そのため複合機からの通知になりすました電子メールを容易に作れ、受け取った従業員が本文のURLを本物と信じてクリックしてしまう恐れがある。フィッシングサイトで利用者IDとパスワードを詐取されれば、採用予定者の個人情報の漏えいにつながる。このリスクを断つために初期設定からの変更が必要と評価された。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。