トロイの木馬とは?とろいのもくば
トロイの木馬は、便利なソフトウェアや正規のアプリを装って利用者に自らインストール・実行させ、裏で情報を盗む、外部から操作できる入口(バックドア)を作るなどの不正な動作をするマルウェア(悪意のあるソフトウェア)。自分の複製を作って広がる能力(自己増殖)は持たず、利用者をだまして入り込む点が特徴。試験では、ほかのプログラムに寄生して増えるコンピュータウイルス、単独で動いてネットワーク経由で自分の複製を送り込むワームと、感染の仕方の違いで区別させる。
最終更新:2026-10-10
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ウイルス対策ソフトが普及し、ネットワークの入口での防御も強まると、技術的な穴を突くより、利用者自身に「安全なソフトだ」と思わせて実行させるほうが簡単になった。ギリシャ神話で、兵士を隠した木馬を贈り物として城内に運び込ませ、内側から城を落とした話になぞらえて名付けられた。
具体例
宅配業者の不在通知を装ったSMSで偽サイトに誘導し、「荷物の追跡用アプリ」と称する不正なアプリをスマートフォンにインストールさせる手口が国内で繰り返し報告されている。利用者は正規のアプリだと思って入れるが、アプリは裏で連絡先などの情報を盗み、攻撃者に送る。同じ偽SMSがほかの人に届いても、アプリが相手の端末へ自分の複製を送り込むわけではなく、受け取った人がだまされて自分でインストールしない限り感染しない。この「だまして自分で入れさせる」点が、自分の複製を送り込んで広がるワームとの違い。
試験での引っ掛け
トロイの木馬は自己増殖しない。「他のプログラムに寄生せず単独で存在し、自分の複製を送り込んで広がる」はワームの特徴(fe-2017a-am-41 がこの比較を問う)。「他のプログラムに寄生して増える」はコンピュータウイルス。また、人の心理の隙を突いて情報を聞き出す手口はソーシャルエンジニアリングで、トロイの木馬(不正プログラム)とは別の分類(fe-2022s-kamokuA-30)。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問41(IPA)
マルウェアについて、トロイの木馬とワームを比較したとき、ワームの特徴はどれか。
正解:ネットワークやリムーバブルメディアを媒介として自ら感染を広げる。
要点:ワームの特徴は自己増殖。トロイの木馬は増殖しない
ワームは他のプログラムに寄生せず単独で存在し、ネットワークやUSBメモリなどを経由して自分の複製を送り込み、自律的に感染を拡大させる点が最大の特徴である。トロイの木馬も単独のプログラムとして動作するが、有用なソフトを装って潜み、自己増殖はしない。この「自己増殖するかどうか」が両者を分ける決め手になる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。