リスクコントロールとは?りすくこんとろーる
リスクコントロールとは、リスクが現実になる可能性や、なったときの被害の広がりそのものを、技術的・物理的・人的な手段で小さくしていく取組み。入退室の管理、暗号化、機器の二重化、教育などが該当する。リスク対応を「事象の起こりやすさと大きさに働きかける側」と「金銭で備える側」に分けたときの、前者にあたる。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
事故が起きたときの損害を保険で埋め合わせられるとしても、業務が止まっていた時間や失われた信用までは戻らない。とくに情報漏えいのように、いったん外へ出た情報を回収できない種類の損害では、起きた後の穴埋めがそもそも機能しない。そのため、まず発生そのものを減らす手立てを講じ、埋めきれない部分を金銭で備えるという順序が定着した。
具体例
Google が全社員に物理セキュリティキー(FIDO準拠のハードウェアトークン)を配り、パスワードだけのログインをやめた取組みは、認証情報を盗まれても不正なログインが成立しないようにするという、発生確率そのものへの手当てにあたる。機器の二重化で停止時間を短くすることも、同じ側の施策である。
試験での引っ掛け
保険への加入はこちらではなく、資金面で備えるリスクファイナンシングに分類される。保険金は損失額を埋めるだけで、事故の起こりやすさも被害の広がりも変えないためである。またリスク回避(そのリスクを生む活動自体をやめる)やリスク保有(対応せず受け入れる)とも並べて選ばせるので、働きかける対象で区別する。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問40(IPA)解説で登場
リスク対応のうち、リスクファイナンシングに該当するものはどれか。
正解:システムが被害を受けるリスクを想定して、保険を掛ける。
要点:保険など資金面の備えはリスクファイナンシング
リスク対応は、損失そのものの発生や大きさを技術的・物理的に抑えるリスクコントロールと、損失が生じたときの資金面を手当てするリスクファイナンシングに大別される。保険を掛ける行為は、被害が起きた場合の金銭的な補填を用意するものなので後者に当たる。自己資金を積み立てておく方法も同じ分類である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (2) リスク分析と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。