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リスク保有とは?りすくほゆう

リスク保有は、リスクを評価したうえで、追加の対策をとらずにそのリスクを受け入れ、起きたときの損失を自社で負担するリスク対応である。リスク対応の4分類(回避・低減・移転・保有)の一つで、「リスク受容」とも呼ぶ。選ぶのは、影響が小さい、発生確率が低い、対策の費用が想定される損失より大きいなどの理由で、リスクがあらかじめ決めた受け入れの基準(リスク受容基準)に収まるときである。「気づかずに放置する」こととは違い、評価して意図的に受け入れると決め、その判断を記録し、責任者(リスク所有者)が承認する。低減や移転の後に残る残留リスクを受け入れるのもリスク保有である。起きたときの損失に備えて費用を積み立てておくのは、移転と並ぶリスクファイナンシング(損失が起きたときのお金の手当て)の一つになる。

最終更新:2026-10-10

試験情報

基本情報技術者試験の過去問では1回出題され、ほかに1問の解説で触れられています(2017年度〜2018年度)。

基本情報技術者試験の頻出用語/テクノロジ系

別名:リスク受容、リスク保持

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背景

すべてのリスクに対策すると費用がかかりすぎ、対策費が守る資産の価値を上回ることもある。どのリスクにも何らかの手を打つ前提では、優先度の低いリスクにまで予算と人手を取られる。そこで、評価の結果「これは受け入れる」と決めること自体を正式な対応の一つとして扱い、受け入れたことを記録・承認して、後から状況が変わったときに見直せるようにしている。ISMS の要求事項の規格(JIS Q 27001)も、残留リスクの受け入れについてリスク所有者の承認を得ることを求めている。

具体例

社員に配る業務用の iPhone について、Apple の「探す」で紛失時に遠隔消去できるようにした(リスク低減)あとにも、「消去するまでの短い間に画面をのぞかれる」程度のリスクは残る。影響が小さく、さらに対策する費用に見合わないと評価し、追加の対策をとらずに受け入れると決めて責任者が承認すれば、それがリスク保有である。

試験での引っ掛け

「対策をとらずに受け入れる」「損失は自社で負担する」はリスク保有であり、回避(活動をやめる)でも移転(保険に入る)でもない。「対策の費用が想定損失を上回るので何もしない」という選択肢も保有に当たる。保有は「評価せずに放置する」こととは違い、評価と受け入れの判断(記録・承認)を伴う。低減・移転の後に残った残留リスクを受け入れることも保有である。プロジェクトマネジメントの分野では同じ考え方を「受容」と呼ぶ。

関連用語

出た過去問

問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

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試験での特徴
  • 試験では1回出題(2017年度〜2018年度)
  • 分野:テクノロジ系
  • 「対策をとらずに受け入れる」「損失は自社で負担する」はリスク保有であり、回避(活動をやめる)でも移転(保険に入る)でもない。