メモリコンパクションとは?めもりこんぱくしょん
メモリコンパクションとは、主記憶の中で、使われている領域を片側に寄せて詰め直し、ばらばらに散らばった空き領域を一つの大きな空きにまとめる操作。プログラムの読込みと解放をくり返すと、小さな空きが点々と残り(フラグメンテーション=断片化)、合計では足りるのに大きなプログラムを置けなくなる。これを解消するのがメモリコンパクション。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
OS は、実行するプログラムに主記憶の一部を割り当て、終わったら返してもらう。割り当てる大きさがプログラムごとに違うと、返された場所の大きさもまちまちで、空きが細切れになる。コンパクションで詰め直すには、動いているプログラムの置き場所を移す必要があり、その間は処理が止まるなどの手間がかかる。fe の過去問では、スラッシングやオーバレイなど記憶管理の語と並べて選ばせる形で出た。
具体例
大学のゼミ室の本棚で、借りた本を返すたびに棚のあちこちに 1 冊分ずつ隙間ができ、全集 10 冊をまとめて置く場所が無くなった状態がフラグメンテーション。本を左に寄せて詰め直し、右端に大きな空きを作るのがコンパクションにあたる。
試験での引っ掛け
スラッシングとの取り違えが狙われる(fe-2026u-kamokuA-5)。スラッシングは、仮想記憶(主記憶より大きなプログラムを動かすため、補助記憶を主記憶の代わりに使う仕組み)で主記憶と補助記憶の入れ替え(ページング)が多発し、処理性能が急に落ちる現象。メモリコンパクションは「空き領域の断片化を詰め直して解消する操作」で、現象ではなく対策の名前。オーバレイ(主記憶が小さいときにプログラムを分割して入れ替えながら実行する技法)とも別物。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問19(IPA)解説で登場
図のメモリマップで、セグメント2が解放されたとき、セグメントを移動(動的再配置)し、分散する空き領域を集めて一つの連続領域にしたい。1回のメモリアクセスは4バイ…
正解:12.0
要点:コンパクションの時間=移動バイト数÷アクセス幅×(読+書)時間
セグメント2(100kバイト)が解放されると、その下にあるセグメント3(800kバイト)を100kバイト分だけ前に詰めることで、後方の空きを800k+100kの連続領域にできる。移動対象はセグメント3の800,000バイトで、4バイトずつ読んで書くので 800,000÷4 = 200,000回の読取りと同数の書込みが必要になる。1組あたり30+30=60ナノ秒なので、200,000×60ns = 12,000,000ns = 12ミリ秒である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。