トランスポート層とは?とらんすぽーとそう
トランスポート層とは、OSI基本参照モデルの第4層で、通信し合うアプリケーションの間でデータを過不足なく届ける責任を持つ層。ポート番号によってどのアプリ宛てかを区別し、必要に応じて順序の整理、失われたデータの再送、送る量の調整を行う。TCP/IPではTCPとUDPがこの層にあたる。
最終更新:2026-10-09
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下位の層が受け持つのは、隣の機器へ、あるいは相手のコンピュータまで信号を届けるところまでで、途中でパケットが失われても順序が入れ替わっても関知しない。その後始末をアプリケーションごとに書き直すのは無駄が大きい。届いたかどうかの確認と復旧を1か所へ集め、上の層は「送れば届く」という前提で作れるようにする——その担当としてトランスポート層が置かれた。
具体例
ブラウザでHTTPSのページを開くと、宛先ポート443へTCPで接続し、3ウェイハンドシェイク(データを送る前に、3回のやり取りで互いに接続の準備ができたことを確かめる手順)を済ませてからデータをやり取りする。オンラインゲームの音声や動画の配信では、遅れを嫌って再送しないUDPが選ばれることが多い。
試験での引っ掛け
ネットワーク層との分担が問われる。相手のコンピュータまで経路を選んで運ぶのがネットワーク層(IP・ルータ)、そこから先どのアプリへ渡すかと確実性を受け持つのがトランスポート層である。IPアドレスは第3層、ポート番号は第4層の識別子であり、取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問34(IPA)
トランスポート層のプロトコルであり、信頼性よりもリアルタイム性が重視される場合に用いられるものはどれか。
正解:UDP
要点:UDPはコネクションレスで軽量、リアルタイム通信向き
UDPはコネクションを確立せず、再送や順序制御も行わないトランスポート層のプロトコルである。確認応答を待たない分オーバヘッドが小さく遅延も少ないので、音声や映像のストリーミングのように多少の欠落より即時性が重要な通信に向く。信頼性を重視する場合はTCPを使う。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上が異なるLANシステム相互間でプロトコル変換を行う機器はどれか。
正解:ゲートウェイ
要点:ゲートウェイは上位層まで解釈しプロトコルを変換する
接続機器はOSI基本参照モデルのどの層で中継するかで区別される。ゲートウェイはトランスポート層以上の上位層まで解釈し、異なるプロトコル体系どうしを変換して相互接続する機器である。より下位層で中継する機器では、上位層のプロトコルの違いは吸収できない。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問33(IPA)
トランスポート層のプロトコルであり、信頼性よりもリアルタイム性が重視される場合に用いられるものはどれか。
正解:UDP
要点:UDPは確認応答を省いてリアルタイム性を優先する
UDPはコネクションを確立せず、到達確認や再送を行わないトランスポート層のプロトコルである。制御のためのやり取りが少ないぶん遅延が小さく、多少の欠損があっても遅れを避けたい音声や映像の配信に向く。確実に届けたい通信では代わりにTCPを使う。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問28(IPA)
トランスポート層のプロトコルであり、信頼性よりもリアルタイム性が重視される場合に用いられるものはどれか。
正解:UDP
要点:UDPは再送や順序制御をせず低遅延を優先する
UDPはトランスポート層のプロトコルで、コネクションを確立せず、再送や順序制御も行わない。その分だけ処理が軽く遅延が小さいため、多少の欠落より遅れないことが重要な音声通話や動画配信、DNSの問合せなどに使われる。確実さを重視する場面ではTCPを用いる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. データ通信と制御 > (1) ネットワークアーキテクチャに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。