ディスクスケジューリング(SCAN・SSTF)とは?でぃすくすけじゅーりんぐ
ディスクスケジューリング(SCAN・SSTF)とは、同時に溜まった磁気ディスクへの入出力要求を、届いた順ではなくヘッドの移動が少なくなる順へ並べ替えて処理する方式の総称。最も近いシリンダを次に選ぶSSTF、端まで一方向に走査してから折り返すSCAN(エレベータ法)が代表で、総シーク距離を数えさせ、平均応答時間と公平性のどちらを取るかを比べさせる形で出る。
最終更新:2026-10-06
エンベデッドSPを最短で暗記・合格する →背景
機械的に動くヘッドの移動時間は、電子回路の処理時間より桁違いに大きい。したがって「届いた順に処理する」ことが最も遅い選択になり、順序を入れ替えて移動距離を削る発想が要る。一方で入れ替えは公平性を犠牲にするので、平均待ちを縮める方式ほど特定の要求が後回しになる。この「平均を縮めると最悪値が伸びる」構図はバス調停やタスクスケジューリングとまったく同じ形で、締切のある設計では最悪値の側から方式を選ぶ。
具体例
ヘッドが60番シリンダにあり、18・35・88・96番への要求が同時に溜まっている場合を考える。SSTFは近い順に35→18→88→96と動いて総移動120シリンダ。SCANで外側へ向かえば88→96→35→18となり114シリンダで済む。要求の散らばり方しだいで優劣が入れ替わることが、この計算の狙いどころ。
試験での引っ掛け
SSTFは近い要求ばかり処理するので、遠いシリンダへの要求が待たされ続ける飢餓が起きる。SCANはこれを防ぐが平均が最良になるとは限らない。SSDやeMMCではシーク時間そのものが無いためこの並べ替えはほぼ無意味になり、代わりに消去ブロック単位のガベージコレクションとウェアレベリングが応答時間のばらつきを生む——ディスクの感覚をそのまま持ち込むと最悪応答時間の見積りを外す。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。