OODAループとは?うーだるーぷ
OODAループとは、観察(Observe)・状況判断(Orient)・意思決定(Decide)・実行(Act)を短い周期で回す意思決定モデル。米空軍のボイドが空中戦の分析から定式化した。計画の妥当性を前提に統制するPDCAに対し、状況認識を起点に置き、前提が変わる速さが計画の更新速度を上回る局面での即応を狙う。
最終更新:2026-10-06
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PDCAは計画が一定期間は有効であることを暗黙の前提に置くが、サイバー攻撃や大規模障害のように前提そのものが分単位で変わる場面では、計画を立て直している間に状況が過ぎてしまう。この制約から、観察と状況判断を先頭に置く意思決定モデルが軍事分野で定式化され、後に経営とインシデント対応へ持ち込まれた。監査人にとっては、即応を掲げる組織で承認と記録がどこに残るのかを確かめる論点になる。
具体例
NISCが示す手順やCSIRTのインシデント対応は、検知(観察)、影響範囲の判断、遮断か継続かの決定、実行を短時間で繰り返す構造をとる。監査人は周期の速さそのものではなく、緊急対応に付随する事後承認の手続と対応記録が残っているかを証拠として確かめる。
試験での引っ掛け
PDCAとの対比が定番で、起点が計画(Plan)か観察(Observe)かで見分ける。Orientを「方向付け=実行計画」と読むと誤りで、集めた事実を経験や状況に照らして意味づける段階を指す。速さを理由に承認や記録を省く運用は統制の欠如であり、このモデルの採用は記録を省いてよい根拠にならない。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
システム管理基準(平成30年)において、経営陣がITガバナンスを成功に導くために採用することが望ましい原則としているものはどれか。
正解:責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動
要点:ITガバナンスの原則は責任・戦略・取得・パフォーマンス・適合・人間行動
システム管理基準はITガバナンスの原則としてJIS Q 38500の六つの原則を掲げている。すなわち、責任、戦略、取得、パフォーマンス、適合、人間行動である。経営陣はこれらの原則を踏まえ、EDM(評価・指示・モニタ)によってITの利活用を統治する。他の選択肢はOODAループ、ファヨールの管理過程、品質マネジメントの7原則であり、いずれも別の枠組みである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。