リスクマネジメント(プロジェクト)とは?りすくまねじめんと
リスクマネジメント(プロジェクト)とは、プロジェクトの目標達成に影響しうる不確実な事象を特定・分析し、対応策を計画して実行・監視する一連の活動。マイナスに働く脅威だけでなくプラスに働く好機も対象とし、発生確率と影響度の組合せで優先順位を付けて、限られた予備費と要員を配分する。
最終更新:2026-10-06
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プロジェクトは前例のない組合せで進むため、計画時点では分からないことが必ず残る。すべての不確実性に備えれば費用と時間が尽き、備えなければ顕在化した瞬間に計画が崩れる。リスクマネジメントは、この「どこまで備えるか」という配分の問題を、確率と影響という共通の物差しで扱えるようにする枠組みである。応用情報では対応戦略の当てはめとして問われる。
具体例
「主要メンバーが離脱するかもしれない」という脅威には、引継ぎ資料の整備と要員の二重配置(軽減)や外部委託への切替え(転嫁)を計画する。「技術検証が想定より早く終わるかもしれない」という好機には、空いた期間で後続工程を前倒しできるよう準備しておく。予備費や予備日はこの計画に基づいて確保する。
試験での引っ掛け
リスクは脅威だけでなく好機も含む。まだ発生していない不確実な事象がリスク、既に発生した事象は課題(イシュー)として別に扱い、発生後の対応をリスク対応計画と混同しない。脅威への戦略は回避・軽減・転嫁・受容で、保険や外部委託は転嫁、予備費を積んで受け入れるのは受容にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)
プロジェクトのリスクマネジメントにおける、リスクの特定に使用する技法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解:複数の専門家から得られた見解を要約して再配布し、再度見解を求めることを何度か繰り返して収束させる。
要点:デルファイ法は匿名の専門家意見を反復して収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名で意見を求め、集まった見解を要約して各人へ戻し、再度回答を求める手続を繰り返す技法である。他者の意見を踏まえつつ、声の大きい参加者に引きずられることなく見解を収束させられる点が特徴である。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問41(IPA)
JIS Q 31000:2019(リスクマネジメント-指針)におけるリスクアセスメントを構成するプロセスの組合せはどれか。
要点:リスクアセスメントは特定・分析・評価の3プロセス
JIS Q 31000におけるリスクアセスメントは、リスク特定・リスク分析・リスク評価の3つのプロセスで構成されます。まずリスクを洗い出し(特定)、起こりやすさと影響の大きさを把握し(分析)、基準と照らして対応の要否や優先順位を判断します(評価)。その結果を受けて実施するリスク対応は、アセスメントの後に続く別のプロセスです。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問40(IPA)
JIS Q 31000:2019(リスクマネジメントー指針)において、リスク特定で考慮することが望ましいとされている事項はどれか。
正解:資産及び組織の資源の性質及び価値
要点:リスク特定では資産や組織資源の性質と価値を考慮する
JIS Q 31000のリスク特定は、リスク源・事象・原因・起こり得る結果などを見つけて認識し記述する段階である。考慮が望ましい事項として、有形無形のリスク源に加え、資産及び組織の資源の性質や価値が挙げられている。起こりやすさや結果の大きさの評価はリスク分析、許容可能かどうかの判断はリスク評価の段階に属する。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (1) 情報セキュリティ管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。