JIS Q 31000とは?
JIS Q 31000とは、リスクマネジメントの原則・枠組み・プロセスを示した規格で、リスクを「目的に対する不確かさの影響」と定義する。組織全体でリスク基準を定め、特定・分析・評価・対応・モニタリングを繰り返すことを求める。監査ではリスク基準の妥当性が検証対象になる。
応用情報技術者試験の過去問では3回出題されています(2022年度〜2024年度)。
じすきゅーさんまんいっせん
JIS Q 31000の意味
リスクマネジメントの原則・枠組み・プロセスを示した規格で、リスクを「目的に対する不確かさの影響」と定義する。組織全体でリスク基準を定め、特定・分析・評価・対応・モニタリングを繰り返すことを求める。監査ではリスク基準の妥当性が検証対象になる。
JIS Q 31000の具体例
情報システム部門のリスク登録簿を入手し、影響度と発生可能性の尺度が全社基準と一致しているかを確認する。監査人は評価根拠の記録を追跡し、対応済みとされたリスクの残留水準が受容基準内に収まっているかを確かめる。
JIS Q 31000は試験でどう引っ掛けられる?
リスクを「損失の可能性」に限定して捉えがちだが、規格上は好ましい影響(機会)も含む。また規格は認証を目的としない指針であり、ISMSのように第三者認証を受ける枠組みではない点も誤りやすい。
JIS Q 31000と関連する用語
JIS Q 31000が出た過去問
プロジェクトのリスクマネジメントにおける、リスクの特定に使用する技法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解:複数の専門家から得られた見解を要約して再配布し、再度見解を求めることを何度か繰り返して収束させる。
要点:デルファイ法は匿名の専門家意見を反復して収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名で意見を求め、集まった見解を要約して各人へ戻し、再度回答を求める手続を繰り返す技法である。他者の意見を踏まえつつ、声の大きい参加者に引きずられることなく見解を収束させられる点が特徴である。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)JIS Q 31000:2019(リスクマネジメント-指針)におけるリスクアセスメントを構成するプロセスの組合せはどれか。
要点:リスクアセスメントは特定・分析・評価の3プロセス
JIS Q 31000におけるリスクアセスメントは、リスク特定・リスク分析・リスク評価の3つのプロセスで構成されます。まずリスクを洗い出し(特定)、起こりやすさと影響の大きさを把握し(分析)、基準と照らして対応の要否や優先順位を判断します(評価)。その結果を受けて実施するリスク対応は、アセスメントの後に続く別のプロセスです。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問41(IPA)JIS Q 31000:2019(リスクマネジメントー指針)において、リスク特定で考慮することが望ましいとされている事項はどれか。
正解:資産及び組織の資源の性質及び価値
要点:リスク特定では資産や組織資源の性質と価値を考慮する
JIS Q 31000のリスク特定は、リスク源・事象・原因・起こり得る結果などを見つけて認識し記述する段階である。考慮が望ましい事項として、有形無形のリスク源に加え、資産及び組織の資源の性質や価値が挙げられている。起こりやすさや結果の大きさの評価はリスク分析、許容可能かどうかの判断はリスク評価の段階に属する。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問40(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。