モンテカルロ法とは?もんてかるろほう
モンテカルロ法とは、乱数を用いた試行を多数回繰り返し、その統計から解析的に解きにくい問題の近似解や結果の確率分布を求める手法。答えを一点で示すのではなく、ばらつきを含む分布として得られる点が特徴で、不確実性を伴う見積りや意思決定の材料に使われる。試行回数と精度の関係を理解しておく必要がある。
最終更新:2026-10-06
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確率的な要素が絡む問題は、要素が二つ三つなら数式で解けるが、条件が積み重なると解析解の導出が現実的でなくなる。かといって最悪値と最良値だけを見る方法では、実際にどの程度の確率でどこに収まるのかが分からない。乱数で条件を大量に振ってみるという力任せの手法は、この解析不能な領域に対して分布という形の答えを返すために使われる。
具体例
応用情報のシラバスでは、確率アルゴリズムの例および品質管理・意思決定手法の一つとして挙げられている。プロジェクトの工期見積りでは、各作業の所要日数を三点見積りの分布から乱数で発生させる試行を1万回行い、全体が90日以内に収まる確率を分布から読み取るという使い方をする。
試験での引っ掛け
厳密解ではなく近似解であり、実行のたびに結果が変わる。誤差は試行回数の平方根に反比例するため、精度を10倍にするには試行を100倍必要とする。「計算量が少なくて済む手法」という説明は誤りで、むしろ計算資源と引き換えに解析の困難さを回避する手法である。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問6(IPA)
円周率πの値を近似的に求める方法のうち、モンテカルロ法を応用したものはどれか。
正解:正方形の中に一様乱数を用いて多数の点をとったとき、その点の個数と正方形に内接する円の中にある点の個数の比が、点の個数を多くすると両者の面積比である4:πに近づくことを用いて求める。
要点:モンテカルロ法は乱数試行の比率から値を近似する
モンテカルロ法は乱数を使った試行を大量に行い、その結果の比率から解を近似する手法である。正方形内に一様乱数で点を打つと、内接円に入る点の割合が面積比(円π/4:正方形1)に近づくことを利用してπを求められる。乱数を使う点が本手法の要件である。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) OR・IEに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。