ランサムウェアと二重脅迫とは?らんさむうぇあとにじゅうきょうはく
ランサムウェアと二重脅迫とは、データを暗号化して復号と引き換えに金銭を要求するマルウェアと、暗号化の前にデータを窃取して払わなければ公開すると重ねて迫る手口。バックアップは可用性を取り戻せても公開の脅しには効かないため、対策を可用性と機密性に分けて設計する必要がある点が問われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
従来のマルウェア対策は、感染を防ぐことと、感染しても復旧できることの2本立てで足りるとされてきた。攻撃者はバックアップから復旧されると金を取れないため、まずバックアップ領域を狙い、次に復旧されても困る材料として窃取したデータを人質に加えた。二重脅迫は、防御側の復旧策を無効化するために生まれた攻撃側の適応である。
具体例
対策の型として3-2-1ルール(3世代・2種類の媒体・1つは別拠点)と、書換えを許さないWORM機能やイミュータブルバックアップが挙げられる。加えて復旧手順の実地演習を行い、暗号化された状態から実際に何時間で戻せるかを測っておく。
試験での引っ掛け
バックアップがあれば身代金を払わずに済む、は片面にすぎず、二重脅迫では公開の脅しが残る。オンラインの共有フォルダに置いたバックアップは本体と同時に暗号化されるため、保管場所の分離を伴わなければ対策として機能しない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)
PCのストレージ上の重要なデータを保護する方法のうち、ランサムウェア感染による被害の低減に効果があるものはどれか。
正解:WORM(Write Once Read Many)機能を有するストレージを導入して、そこに重要なデータをバックアップする。
要点:WORMは書換え不能なのでランサムウェア対策に有効
ランサムウェアはPCから書込み可能な領域を探して暗号化するため、バックアップ先が上書き可能だとバックアップごと被害を受ける。WORM機能をもつストレージは一度書き込んだデータを書換えや削除ができないので、感染してもバックアップが保護され、そこから復旧できる。書換え可能なネットワークドライブや常時同期のレプリケーションは、被害がバックアップ側にも波及する。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問39(IPA)解説で登場
ディープフェイクを悪用した攻撃に該当するものはどれか。
正解:AI技術によって加工したCEOの音声を使用して従業員に電話をかけ、指定した銀行口座に送金するよう指示した。
要点:ディープフェイクはAIで顔や声を偽造しなりすます攻撃
ディープフェイクは、AI(深層学習)を用いて実在する人物の顔や声を精巧に偽造する技術である。これを悪用した攻撃とは、偽造した経営者の音声や映像で本人になりすまし、送金などを指示する類の詐欺を指す。他の選択肢はランサムウェアや詐欺メール、不正ログインであり、生成技術による偽造とは異なる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (3) 脅威に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。