レプリケーションとは?れぷりけーしょん
レプリケーションとは、同一データの複製を複数のサーバに保持し、更新を継続的に伝播させて内容をそろえ続ける仕組み。参照処理を複製先へ逃がして負荷を分散する目的と、主系の停止時に複製先へ切り替えて業務を続ける目的の二つがあり、どちらを重く見るかで同期方式の選択が変わる。
最終更新:2026-10-06
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一台のデータベースにすべての読み書きを集める構成では、参照が増えただけで更新まで詰まり、その一台が止まれば業務全体が止まる。対策として磁気テープへの退避を頻繁に取っても、復旧には読み戻しの時間がかかる。複製を常に動かし続けるという発想は、性能の頭打ちと復旧時間の長さという別々の困りごとを、同じ仕掛けで同時に緩める手として定着した。
具体例
MySQLやPostgreSQLは主系が更新ログを複製先へ送り、複製先が適用して追随する構成を標準で備える。AWSのAurora レプリカやRDSリードレプリカも同じ考え方で、検索と集計を複製先が分担し、主系の障害時には複製先の一台を昇格させて接続先を切り替える。
試験での引っ掛け
同期方式は複製先の書込み完了を待つため応答が遅くなる代わりに切替時のデータ欠落がなく、非同期方式は速い代わりに直近の更新を失いうる。この対価の向きを逆に覚えないこと。また複製はバックアップの代わりにならない。誤った削除や誤更新はそのまま複製先へ伝わるので、時点を戻せる退避は別に要る。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)解説で登場
PCのストレージ上の重要なデータを保護する方法のうち、ランサムウェア感染による被害の低減に効果があるものはどれか。
正解:WORM(Write Once Read Many)機能を有するストレージを導入して、そこに重要なデータをバックアップする。
要点:WORMは書換え不能なのでランサムウェア対策に有効
ランサムウェアはPCから書込み可能な領域を探して暗号化するため、バックアップ先が上書き可能だとバックアップごと被害を受ける。WORM機能をもつストレージは一度書き込んだデータを書換えや削除ができないので、感染してもバックアップが保護され、そこから復旧できる。書換え可能なネットワークドライブや常時同期のレプリケーションは、被害がバックアップ側にも波及する。
出典:令和6年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問12(IPA)解説で登場
Webアプリケーションサーバの信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:セッションを共有するクラスタ構成で1台のサーバに障害が発生した場合、サービス及びトランザクションは継続できる。
要点:セッション共有クラスタなら1台停止でも処理を引き継げる
複数サーバでクラスタを組み、セッション情報を共有(レプリケーションや外部ストアへの保存)していれば、1台が停止しても他のサーバが同じセッションを引き継げる。そのため利用者から見てサービスは止まらず、処理中のトランザクションも継続できる。セッションを共有していない場合は、切り替わった先で状態が失われるため処理をやり直すことになる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. データベース応用 > (2) 分散データベースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。