スキーマとは?スキーマ
スキーマとは、データベースの構造を定義した情報の総称。ANSI/SPARCの3層スキーマでは、利用者やプログラムから見える部分構造を外部スキーマ、データベース全体の論理構造を概念スキーマ、格納方法や索引などの物理構造を内部スキーマと呼び分け、層を分けることでデータの独立性を確保する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
アプリケーションが物理的な格納形式を直接前提にしていた時代は、索引を1つ足す・ファイル編成を変えるだけでプログラムを直す必要があった。見え方・論理構造・格納方法を3層に分け、層の間を対応づけで結んだことで、内部スキーマを変えても概念・外部スキーマが変わらなければアプリは無傷で済む。応用情報ではこれを論理データ独立性・物理データ独立性として説明させる形で問われる。
具体例
PostgreSQLのCREATE TABLEやCREATE INDEXで定義するのが概念・内部にあたる部分で、特定の部署にだけ見せる列を絞ったビューを作れば、それが外部スキーマにあたる。給与列を含まないビューだけを人事以外に公開すれば、実表を変えずに見え方だけを変えられる。
試験での引っ掛け
スキーマはデータそのものではなく構造の定義である点をまず外さない。3層の対応も逆に覚えやすく、利用者に近い側が外部スキーマ、記憶装置に近い側が内部スキーマ。またSQLのCREATE SCHEMAが作る「スキーマ」はオブジェクトの名前空間であり、3層スキーマの各層とは別の概念である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問26(IPA)
データベースの3層スキーマ構造に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:外部スキーマは、データの利用者からの見方を表現する。
要点:3層スキーマは外部=利用者視点、概念=論理、内部=物理
ANSI/SPARCの3層スキーマでは、外部スキーマが個々の利用者やアプリケーションから見たデータの見え方を、概念スキーマがデータ全体の論理的な構造と関連を、内部スキーマが記憶装置上の物理的な格納方法を表します。この分離によって、物理的な変更が利用者側に影響しないというデータ独立性が得られます。概念と内部の役割を入れ替えた記述が典型的なひっかけです。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)
顧客,商品,注文,販売店という四つのテーブルをスタースキーマでモデル化した場合,ファクトテーブルとなるものはどれか。
正解:注文(販売店コード,顧客コード,商品コード,注文年月日,数量)
要点:ファクトテーブルは分析対象の測定値と各次元のキーを持つ
スタースキーマでは、分析対象となる事実(数値データ)を持つファクトテーブルを中心に、その属性を説明するディメンションテーブルが放射状に結び付く。注文は各ディメンションのコードと数量という測定値を持つのでファクトテーブルにあたる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問29(IPA)
関係データベース管理システム(RDBMS)のデータディクショナリに格納されるものはどれか。
正解:スキーマの定義情報
要点:データディクショナリはスキーマ定義などのメタデータを保持
データディクショナリ(データ辞書)は、表・列・ビュー・インデックス・利用者権限といったスキーマの定義情報を格納するシステム表の集まりである。実データそのものではなく、データの構造や属性を記述したメタデータを管理する点が本質である。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問26(IPA)
データベースを記録媒体にどのように格納するかを記述したものはどれか。
正解:内部スキーマ
要点:内部スキーマは記憶媒体上の物理的な格納方法を記述する
ANSI/SPARCの3層スキーマのうち、内部スキーマは記憶装置上でのデータの物理的な格納方法、すなわちレコードの配置やインデックスの構造などを記述する。利用者から見た論理的なデータの見え方は外部スキーマ、データベース全体の論理構造は概念スキーマが担当する。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. データ操作 > (2) データベース言語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。