仮想化とは?かそうか
仮想化とは、物理的な資源を論理的に区切り直して見せる技術。1台の物理サーバの上で複数の仮想マシンを動かすことで資源の遊びを減らし、台数を集約して設置費・電力・運用の手間を下げる(サーバコンソリデーション)。区切り方によってハイパバイザ型とコンテナ型に分かれる。
最終更新:2026-10-06
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1つの業務に1台のサーバを立てていた時代、各サーバはピーク時に合わせて調達されるため、平均の利用率は数%にとどまり大半が遊んでいた。しかも増設のたびに調達と設置のリードタイムがかかる。物理資源をいったん束ねて論理的に切り出せるようにすれば、利用率が上がるうえに払出しが数分で済む。クラウドサービスが成立する前提になっている技術でもある。
具体例
ハイパバイザ型は仮想マシンごとにゲストOSを持つため、1台の上でWindowsとLinuxを同時に動かせる。コンテナ型はホストOSのカーネルを共有してゲストOSを持たないため、起動が速く1台あたりの密度を上げられる。稼働中の仮想マシンを止めずに別の物理サーバへ移すライブマイグレーションは、保守作業を無停止で行うために使われる。
試験での引っ掛け
コンテナ型はカーネルを共有するため、ホストと系統の異なるOSは動かせず、分離の強さもハイパバイザ型に劣る。軽いから常に優れているわけではない。ライブマイグレーションは稼働中の移動であってバックアップや複製ではなく、災害対策の代替にはならない点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)解説で登場
A社は,自社がオンプレミスで運用している業務システムを,クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では,初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し,次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要となる作業:②,③/PaaSへの移行によって不要となる作業:④
要点:IaaSでハードウェア運用、PaaSでOS・ミドルウェア運用が事業者側に移る
IaaSでは物理的なハードウェアと仮想化基盤を事業者が持つため、物理サーバの起動・停止操作や、機器の保守ランプを目視で確認する作業は利用者側で不要になる。次にPaaSへ移行するとOSやミドルウェアの管理も事業者側になるので、ミドルウェアへのパッチ適用が不要になる。一方、業務アプリのバッチジョブ監視はどちらの移行でも利用者の責任として残る。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)
テレワークで活用しているVDIに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:PC環境を仮想化してサーバ上に置くことで、社外から端末の種類を選ばず自分のデスクトップPC環境として利用できるシステム
要点:VDIはデスクトップ環境をサーバに集約し画面転送で使う
VDI(仮想デスクトップ基盤)は、利用者のデスクトップ環境をサーバ上の仮想マシンとして集約し、手元の端末には画面を転送して操作する仕組みである。データが端末に残らないため情報漏えいのリスクを抑えられ、社外からでも普段と同じ環境を利用できる。テレワークの基盤としてよく採用される。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問11(IPA)解説で登場
ストレージ技術におけるシンプロビジョニングの説明として,適切なものはどれか。
正解:利用者の要求に対して仮想ボリュームを提供し,物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる。
要点:シンプロビジョニングは物理容量を実使用分だけ後追いで割り当てる。
シンプロビジョニングは、利用者に対しては大きな容量の仮想ボリュームを見せつつ、物理ディスクは実際に書き込まれた分だけ順次割り当てる仮想化技術である。あらかじめ全容量を確保するシックプロビジョニングと比べ、未使用領域を抱え込まずに済むためディスクの利用効率が高まる。ただし物理容量が枯渇しないよう使用量の監視が必要になる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問32(IPA)
ETSI(欧州電気通信標準化機構)によって提案されたNFV(Network Functions Virtualisation)に関する記述として、適切なものはど…
正解:仮想化技術を利用し、ネットワーク機能を汎用サーバ上にソフトウェアとして実現したコンポーネントを用いることによって、柔軟なネットワーク基盤を構築する。
要点:NFVはネットワーク機能を汎用サーバ上のソフトで実現する
NFV(ネットワーク機能仮想化)は、ルータやファイアウォールなど従来は専用機器で実現していたネットワーク機能を、仮想化技術によって汎用サーバ上のソフトウェアとして動かす考え方である。機器調達を待たずに機能の追加・変更・増減ができ、柔軟で経済的なネットワーク基盤を構築できる。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問13(IPA)
複数のサーバを用いて構築されたシステムに対するサーバコンソリデーションの説明として、適切なものはどれか。
正解:仮想化ソフトウェアを利用して元のサーバ数よりも少なくすることによって、サーバ機器の管理コストを削減する。
要点:サーバ統合は仮想化で台数を集約し運用コストを下げる
サーバコンソリデーション(サーバ統合)は、分散していた複数のサーバを仮想化などによって少ない台数のハードウェアに集約する取組みである。設置スペース・電力・運用管理の手間が減り、資源の使用率も向上するため、管理コストの削減につながる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. システムの構成 > (2) システム構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。