デジタルツインとは?でじたるついん
デジタルツインとは、現実の設備・製品・都市などの状態を、センサから継続的に収集したデータで仮想空間上に再現し、シミュレーションや予測に使う技術。現実側の変化に追随して同期し続ける点が、設計時に一度作って終わる静的なモデルとの決定的な違いになる。
最終更新:2026-10-06
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設備の改造やラインの組替えは、効果を確かめるには実物を止めて試すしかなく、止めた分だけ生産が失われるので試行回数を増やせない。図面上のモデルで検討はできるが、経年劣化や現場の運用のくせは図面に載っていないため、机上の結果が現物と合わない。現物のデータを流し込み続けるモデルを別に持つことで、実物を止めずに何度も試せる場を作るのがこの技術の狙いである。
具体例
シーメンスやダッソー・システムズは製造ラインのデジタルツインを構築する製品群を提供しており、設備を止めずにレイアウト変更の効果を検証できる。NASAは宇宙機の運用で、地上の同等モデルへ機体のテレメトリを反映して不具合の原因を切り分ける形で、同じ発想を早くから使ってきた。
試験での引っ掛け
実物からのデータを反映して現実と同期し続ける点が要で、実物が存在しない設計段階のCADモデルや単発のシミュレーションはデジタルツインとは呼ばない。VRは人が体験するための仮想空間だが、こちらの目的は分析と予測であって没入体験ではない。メタバースとも、現実に対応物を持つかどうかで分かれる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問73(IPA)解説で登場
サイバーフィジカルシステム(CPS)の説明として、適切なものはどれか。
正解:現実世界のデータを収集し、仮想世界で分析・加工して、現実世界側にリアルタイムにフィードバックすることによって、付加価値を創造する仕組み
要点:CPSは実世界の情報を仮想空間で分析し現実へ還元する
サイバーフィジカルシステムは、センサーなどで実世界(フィジカル空間)の情報を集め、サイバー空間で分析・シミュレーションした結果を実世界へ戻して制御や意思決定に生かす仕組みです。IoTやデジタルツインを支える考え方で、Society 5.0の基盤とされています。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問73(IPA)
各種センサーを取り付けた航空機のエンジンから飛行中に収集したデータを分析し、仮想空間に構築したエンジンのモデルに反映してシミュレーションを行うことによって、各パ…
正解:デジタルツイン
要点:デジタルツインは現実の対象を仮想空間に再現して予測する
デジタルツインは、現実の機器や設備から収集したデータを用いて、仮想空間にその双子となるモデルを構築し、現実の状態をリアルタイムに再現する考え方である。仮想側でシミュレーションを行うことで、実機を止めずに消耗の進み具合や故障の時期を予測できる。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問70(IPA)
IoT活用におけるデジタルツインの説明はどれか。
正解:デジタル空間に現実世界と同等な世界を、様々なセンサーで収集したデータを用いて構築し、現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うこと
要点:デジタルツインは現実の写しをデジタル空間に作りシミュレーションする
デジタルツインは、現実世界の設備や工場などから各種センサーでデータを収集し、デジタル空間にその双子となるモデルを構築する技術である。現実そっくりのモデル上で条件を変えたシミュレーションを行い、故障予測や工程改善の検討など、現実では試せない検証を安全かつ低コストに実施できる。よってエが正解。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. ビジネスシステム > (2) 基幹業務支援システム及び業務パッケージに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。