IoT・RFIDとは?あいおーてぃー・あーるえふあいでぃー
IoT・RFIDとは、現物側に通信や識別の機能を持たせ、現場で起きた事実を人手を介さず情報システムへ取り込む技術。IoTはセンサや制御機器をネットワークにつなぎ、収集したデータを分析・遠隔制御へ回す仕組み全般を指す。RFIDはICタグの情報を電波で非接触に読み書きする識別技術で、複数タグの一括読み取りと遮蔽物越しの読み取りができる点がバーコードとの決定的な差になる。
最終更新:2026-10-06
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業務システムが扱えるのは、人が端末に入力した事実だけだった。在庫の実数も設備の稼働状況も、誰かが数えて打ち込むまでシステム上には存在せず、その遅れが欠品や過剰在庫、突発停止として表面化していた。IoTとRFIDは、この入力の手間と時間差を機械側に肩代わりさせ、現物と台帳を同期させるための技術である。応用情報で問われるのは通信方式の詳細より、どの業務のどの入力を置き換えれば効果が出るかという企画・設計側の判断である。
具体例
ファーストリテイリングはユニクロの商品にRFIDタグを付け、かごに入れたまま複数商品を一括で読み取るセルフレジと、棚卸の自動化を実現している。コマツはKOMTRAXで建設機械の位置・稼働時間・エラー情報を通信回線で回収し、部品交換の時期や機械の配置の判断に使っている。
試験での引っ掛け
RFIDとバーコードの違いが定番。RFIDは電波を使うため箱に入ったままでも複数を一括で読めるが、光学式のバーコードは1枚ずつ、かつ読取部から見えている必要がある。NFCはRFIDの一種だが通信距離が数cm程度に限られる近距離用で、同一視しない。IoTはモノがネットにつながる仕組み全般、機器同士が直接通信するM2Mはその一部であり、包含関係を逆にしない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問72(IPA)
IoTの技術として注目されている、エッジコンピューティングの説明として、適切なものはどれか。
正解:演算処理のリソースを端末の近傍に置くことによって、アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行う。
要点:エッジコンピューティングは端末近傍処理で低遅延化する
エッジコンピューティングは、クラウドに集約せず、端末の近くに配置したサーバで処理を行う方式である。処理と応答が端末の近傍で完結するため遅延が小さくなり、クラウドへ送るデータ量が減って通信トラフィックも抑えられる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
IoTがもたらす効果を“監視”,“制御”,“最適化”,“自律化”の4段階に分類すると,IoTによって工場の機械の監視や制御などを行っているシステムにおいて,“自…
正解:クラウドサービスを介して,機械同士が互いの状態を常時監視・分析し,人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
要点:自律化は人手を介さず機器自身が判断し協調動作する段階。
IoTの効果は、状態を把握する監視、遠隔から動かす制御、データに基づき条件を調整する最適化、そして人手を介さず機器が自ら判断して動く自律化へと段階が進む。機械同士が互いの状態を常時監視・分析し、人が関与せずに目標へ向けて協調動作するのは、最終段階の自律化に当たる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
政府は、IoTを始めとする様々なICTが最大限に活用され、サイバー空間とフィジカル空間とが融合された“超スマート社会”の実現を推進している。必要なものやサービス…
正解:Society 5.0
要点:Society 5.0はサイバーと現実が融合した超スマート社会
Society 5.0は、狩猟・農耕・工業・情報に続く5番目の社会として日本政府が提唱する概念で、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた「超スマート社会」を指す。IoTやAIを活用して必要なものやサービスを過不足なく提供し、年齢や性別などにかかわらず誰もが快適に暮らせる社会の実現を目指している。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
IoT活用におけるディジタルツインの説明はどれか。
正解:ディジタル空間に現実世界と同等な世界を、様々なセンサで収集したデータを用いて構築し、現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うこと
要点:ディジタルツインは現実の写しを仮想空間に作り模擬実験する
ディジタルツインは、各種センサで集めた現実世界のデータをもとに、ディジタル空間に現実と対応する双子のモデルを構築する技術である。現実では危険・高コストで試せない条件のシミュレーションを仮想空間で行い、その結果を設備の保全や設計改善へ反映できる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問71(IPA)
IoT活用におけるディジタルツインの説明はどれか。
正解:ディジタル空間に現実世界と同等な世界を、様々なセンサで収集したデータを用いて構築し、現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うこと
要点:ディジタルツインは現実の写像を仮想空間に作り検証する
ディジタルツインは、現実世界の設備や環境をセンサで収集したデータを使ってディジタル空間に写し取り、その上で分析やシミュレーションを行う技術である。実物では試せない条件や将来の状態を仮想空間で検証でき、故障予知や設計最適化に役立つ。IoTで集めたデータが土台となる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (6) ソフトウェアの境界及び要件の定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。